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【DEEP97】大島沙緒里とDEEPミクロ級王座決定戦。にっせー「沖縄の夏が……沖縄のためにも絶対に勝つ」

【写真】試合に飢えている様子が、電話インタビューの声だけでも伝わってきた(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

12日(木)、DEEPより9月20日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP97 IMPACTで、DEEPフェザー級選手権試合=チャンピオン弥益ドミネーター聡志✖チャレンジャー牛久絢太郎に続き、2つ目のタイトルマッチ=DEEP女子ミクロ級王座決定戦=にっせー✖大島沙緒里戦が組まれることが発表された。

女子ミクロ級王座決定戦が組まれるということは、しなしさとこが同王座を返上することを意味する。以下、リリースに付記されたしなしのコメントだ。

「今現在、新型コロナウィルスにより生活や練習の状況が変わり、練習量がかなり減っています。私自身が納得するパーフェクトな状態で試合に出場出来ないと判断した為、苦渋の決断ではありますが、今期の試合を断念することにしました。その為ベルトを一度返上し、2021年は新たに挑戦者として戦わせて頂きます。必ず戻ってきますのでよろしくお願いします」

そのしなしを昨年12月に破り、5月に同王座に挑戦することが決まっていた──にっせーが、修斗女子スーパーアトム級王座決定トーナメントにも出場し、6月にDEEP JEWELSでさくらから一本勝ちを収めた大島とベルトを賭けて戦う。

DEEPにはJEWELSミクロ級王座も制定され、アム・ザ・ロケットと古瀬美月がベルトを賭けて戦う予定が、コロナの影響で実現に至っていない。もう一つのミクロ級王座を目指すにっせーを、新型コロナウィルス感染拡大で県独自の緊急事態宣言下にある沖縄の現状とともにタイトルマッチ出場に対してインタビューした。


──東京在住の私が言うのもどうかということですが、沖縄は大変ではないですか。

「もう、マジでヤバいです。地元の友達とかも感染していて……ただ無症状の人が多いです。感染していても分からないですし……国際通りもシャッター街になってしまって。沖縄の夏なのに……」

──そのなかで試合の準備というのは?

「それが……練習場所が全くないです。ジムも閉まり、プロ練習が行われているジムでも出稽古は禁止ですし。それに公共の体育館も開いていないので……。ビーチも立ち入り禁止で運動をできる場所が本当に限られています」

──試合の準備は大丈夫なのでしょうか。

「どうにか自主練をしています。安谷屋さん、それと熊谷さん時々練習させてもらっています。でも、5月も8月も試合ができなかったので、とにかく試合がしたかったです。今回はベルトも掛かっていますが、ベルト云々の前に試合がしたかったというのはあります」

──昨年12月にしなしさとこ選手を破り、5月に王座挑戦が決まっていましたが……コロナ禍で大会が中止になりました。

「あの試合に掛けていたので4月に仕事を辞めて練習に集中していたんです。格闘技一本でやろうと……でも、それから大会がなくなり8月も試合をしたかったのですが、できなくて。ファイトマネーが入らないから、午前中だけバイトをし始めました」

──う~む……コロナ禍の影響を受けているということですね。そして9月20日はしなし選手に挑戦ではなく、大島選手と王座決定戦です。

「私、本当はアム・ザ・ロケット選手と戦いたいんです。でもタイから選手が来日するのは今は難しいですし……、それでなくても大島選手は強いから本当にヤバい相手だと思っています」

──修斗の王座決定トーナメントに出ていた選手に遅れを取ることはできないという気持ちは?

「大島選手は修斗で良い試合をして、JEWELSでも凄く良い試合をしていました。普通に凄く強いです。正直、しなし選手より大島選手の方が強いと思っています。しっかりと仕上げて、強化した寝技を見せないと本当にヤバいです。でも負けられないです……。沖縄のためにも絶対に勝ちます」

今回のリリースではウェルター級2回戦で米田奈央✖泰斗のウェルター級2回戦と、オープニングバウト・バンタム級戦5分2Rが行われていることも明らかとなっている。

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