【UFN174】亡き友のために試合を受けたダレン・スチュアート、ギロチンでピトロに一本勝ち
【写真】非業の死を遂げた友人を想い戦い、勝利したスチュアート(C)Zuffa/UFC
<ミドル級/5分3R>
ダレン・スチュアート(英国)
Def.1R3分41秒by ギロチンチョーク
マキ・ピトロ(米国)
左右に回るピトロが前に出ると、スチュアートが左右のフック。ピトロはヒザを見せて離れると、右に回る。スチュアートは右ロー、左ジャブを見せて追いかける。左から右ロングを伸ばすスチュアートに対し、ピトロが足を止めフックを振るっていく。ここで組まれたピトロは、離れて左を当てる。さらに左ローから右フックをヒットさせると、ワンツーで距離を詰めるようになる。それでも右回り基調は変わらないピトロが、パンチから右ミドルというコンビネーションを見せ、左を当てる。
残り1分50秒で組んだスチュアートがケージにスチュアートを押し込む。シングルでテイクダウンに出たピトロをスチュアートがギロチンで迎え撃つ。ハイエルボーギロチンからRNグリップに組み替えたところで、ピトロがタップした。
スチュアートは7月11日に刺殺された練習仲間ジェロー・シェパードのTシャツを掲げ「アイ・ラブ・ジェロー」という言葉を繰り返し、インタビュースペースでは「色々と想うところのある試合だよ。ショートノーティスで99キロあったけど、試合を受けた。試合を受けたのは、もっとも大切な友人のことがあったからだ。彼は誕生日に刺殺された。俺は泣きたくない、今も怒りしかないんだ。誰かを傷つけても戦って勝つよ。試合だから。それがファイトの一部だし。テイクダウンディフェンスはずっと練習してきたんだ。この1年はどうなってるんだ……家族に会いたい」と話した。