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【UFN174】2Rを失ったワイドマンが、3Rを圧倒しアクメドフからしっかりと判定を勝ち取る

【写真】2Rを捨てたことが、勝利につながったか(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
オマリ・アクメドフ(ロシア)

ワイドマンのシングルレッグを切ったアクメドフ、右にタイミングを合わせたワイドマンが組んでいくがテイクダウンは奪えない。3度のトライとなったシングルレッグでアクメドフをケージに押し込んだワイドマンだったが、胸を合わせた状態で押し返される。離れたワイドマンは左フックを当てるとアクメドフもボディフックを入れ、左フックから右を打っていく。

アクメドフはここでテイクダウンを狙い、がぶったワイドマンが離れる。直後のシングルレッグから軸足を払ったワイドマンがテイクダウンを決め、クレイドルもアクメドフが立ち上がる。そのアクメドフをケージに詰めシングルで尻もちをつかせ、腰を寄せて背中つかせたワイドマンがハーフで抑える。枕で圧を掛け、足を抜きに行ったワイドマンだが残り時間が少なくなるとエルボーに切り替えた。

2R、ワイドマンの前蹴りにワンツーを放ったアクメドフが、左を当てると組みついてテイクダウンを決める。スクランブルでバックから殴るアクメドフは、再びシングルへ。自ら離れたアクメドフがシングルレッグで姿勢を乱したが、ボディフックを打ち込む。続くテイクダウン狙いを切ったワイドマンのシングルをアクメドフも防ぐ。ワイドマンはすぐにダブルレッグを仕掛け、ケージ際でシングルにスイッチもアクメドフも倒れない。

左右のフックから左ジャブを当て、シングルを切るアクメドフは左ボディからヒザ蹴り、左ジャブを差して、左ボディフック、そしてダブルレッグを決める。ハーフから潜ろうとしたワイドマンは、立ち上がったアクメドフを蹴り上げる。寝技に固執せずスタンドに戻ったアクメドフが左ボディフック、さらに左ジャブを当てる。蹴り足を掴まれ倒れたワイドマンは、立ち上がりながらもパンチを受けシングルレッグで倒される。これほど簡単に倒される姿は珍しいワイドマン、スタミナの消耗を考えてテイクダウン防御をしないような戦い方でラウンドを失った。

最終回開始直後に左フックを被弾したワイドマンはシングルからクリンチ、ヒザを受けて離れる。直後にダブルレッグで尻もちをつかせスクランブルでバックに回ると、足を払って崩し、ワンフックで背中に乗る。フックしたのと逆の方の足をとり、バナナスプリットで出たワイドマンは、もう一度背中に回り両足をフックする。

上を向いたアクメドフはマウントを許し、肩固めを仕掛けられるもワイドマンは自ら技を解く。アクメドフはここが動きどころだが、息を整え終わったワイドマンがパンチを落とす。腰を押しに行ったアクメドフは、顔面ががら空きになったところでエルボーを被弾し背中を見せる。すぐに上を向きなしたアクメドフに対し、マウントを続けるワイドマンは再び肩固めを狙いつつ抑え込みを続ける。極めより抑えを重視するワイドマンは、リリースしてエルボーの連打へ。亀になったアクメドフに後方からパンチを入れて勝利を決定的とした3Rを戦い抜き、判定勝ちした。


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