【PFL2022#10】異次元の強さ。アクメドフを殴り続けたウィルキンスが豪州人初のPFL世界王者に
<ライトヘビー級決勝/5分5R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
Def.2R5分00秒by TKO
オマリ・アクメドフ(ロシア)
右ローを蹴ったアクメドフに対し、ウィルキンソンも右ローを返す。自らの前蹴りでバランスを崩し、尻もちをついたアクメドフが直ぐに立ち上がる。ウィルキンソンはフックを見て、右アッパーを入れる。アクメドフはジャブを伸ばすが、距離はウィルキンソンか。オーバーハンドにアッパーを被弾して前方に崩れたアクメドフ。ウィルキンソンはスタンドで待ち受けて右をヒットさせる。
ここからウィルキンソンはダブルレッグを切り、ボディにヒザを入れて右ストレートへ。アクメドフは右オーバーハンドをかわされ、またもアッパーを被弾する。ワンツーを受けて真っ直ぐ下がったアクメドフに対し、ウィルキンソンは深追いしない。中央で待ち、ローから右ストレートを入れたウィルキンソンは右カーフで姿勢を乱すが、すぐにアクメドフの真正面に立って圧を掛けていく。
左フックに逆に左フックをヒットさせ、追い打ちの連打でダウンを奪ったウィルキンソンは、スタンドに戻ったアクメドフに跳び二段ヒザを決めて初回をビッグラウンドとした。
2R、アクメドフの右オーバーハンドから、近い距離でパンチを交換した両者。ウィルキンソンはテイクダウン狙いを切り、右を当てる。さらにワンツー、続く右アッパーを空振りしたが、直後にウィルキンソンがワンツーの連打で前に出て、首相撲からヒザをボディに突き刺す。アクメドフの懸命のシングルレッグを切り引き込ませたウィルキンソンは、アクメドフを立たせたスタンド勝負へ。ローを蹴られたアクメドフが右を届かせるが、すぐにワンツーに頭を上下させて下がる。左を当てダウンを奪ったウィルキンソンは、シングルレッグを切ってハイから右を放つ。
ここでレフェリーがブレイク、アクメドフにドクターチェックが入る。再開後、右を伸ばしたアクメドフは押されてケージを背負うとウィルキンソンが左ハイを狙う。直後にワンツー、右アッパー、さらにワンツーからヒザ蹴り、ボディ、顔面と打ちまくるウィルキンソン。さらに右アッパー、右ストレートと猛攻をウィルキンソンが仕掛け、ラウンド終了のホーンが鳴った直後にその場に座り込んだアクメドフは、足をふらつかせてコーナーマンに抱えられて自陣に戻った。
最終回、眉間のカットのチェックを受けたアクメドフは試合再開を望まずロブ・ウィルキンソンがTKO勝ち──ライトヘビー級2022年ウィナーとなり100万ドルを獲得した。レギュラーシーズンから4試合連続フィニッシュ勝利、3Rを戦うことなくPFLの頂点になったウィルキンソンはUFCでシアー・バハドゥルサダ、イスラエル・アデサニャに敗れたものの通算17勝2敗、現在6連勝中──PFLで異次元の強さをみせつけた。
「このベルトは10年分の夢が詰まっている。ずっとハードワークを続けてきた。チャンピオンだよ、ベイビー。UFCをリリースされてから長かった。ローカルシーンで自分を磨いてきたんだ。またトップになるために」と豪州人初のPFL王者は話した。