【Brave CF37】注目のムハマド・モカエフ、体重オーバー&守りのマクベイに判定勝ちで不満爆発
【写真】テイクダウンを奪ってからは、それほどアグレッシブな動きはなかったモカエフ(C)BRAVE CF
<64キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3-0
グレン・マクベイ(アイルランド)
注目のモカエフのプロデビュー戦。鋭いジャブを放つマクベイは2.8キロの体重オーバーでキャッチウェイト戦となった。そのマクベイはモカエフの左ミドルをキャッチする。手をマットに着いて足を抜いたモカエフは、ワンツーに左を合わされバランスを崩す。直後のハイをキャッチされると、ここも手をついて防御し、シングルに出たマクベイにパウンドを落として離れる。走り込むようなワンツーから右ミドルもモカエフだが、相当に力が入ってしまっている。
モカエフは左ローからワンツー、左ハイを蹴っていく。左に回って距離を取ったマクベイはシングルを切られ、左ソートをアッパーを被弾する。左右のローを入れたモカエフはマクベイの左ジャブをかわしボディにパンチを入れる。左ミドルを続けるモカエフは左ハイ、マクベイのテイクダウン狙いをスプロールし、クォーターネルソンで上を取りエルボーを落とす。
マクベイはクローズドをとり、手首を必死に掴む。モカエフは細かいパンチでケージ際に移動し、ボディを殴るとガード割る。シングルから引き込んだマクベイに左の鉄槌を落としたモカエフが初回をリードした。
2R、マクベイが一気に距離を詰めるもモカエフは左ハイを見せ、組みつくとボディロックテイクダウンにとりそのままマウントへ。バックに回ったモカエフは右腕を滑り込ませパームトゥパームで絞める。サムアップした大丈夫だとアピールしたマクベイの背中を取り直したモカエフは、何やら話しかけマクベイを挑発する。バックが続き、残り2分というところでロールしたマクベイが上を形になる。殴られ、もう一度背中を預けたマクベイは手首を掴んで絞めを防ぐ。
ならばとエルボーを入れたマクベイだが、ついにはスクランブルを許しフックが外れる。サイドバックからヒザを背中に入れたマカエフだが仕留めることはできなかった。
3R、モカエフが左右のローを入れ、左ジャブ。続くシングルをスプロールされ、スタンドに戻ったモカエフは左を当てる。直後にダブルへ。引き込むように下になったマクベイのバタフライガードにもエルボーを打ちつける。モカエフにマクベイの潜りに対し、クオーターネルソンで上を向かせヒジを落とす。この一発でマクベイはカットし、大量の流血が見られる。
ダースからギロチンのモカエフだが、たくみに胸を合わせてきたマクベイがリバーサルに成功する。ケージを背負って座った形になったモカエフが、マクベイのギロチンの仕掛けに乗じてリバーサル。残り30秒、マクベイの逃げのスクランブルに決定的なシーンを作ることができなかったモカエフだが、3Rを通して優勢だったことには変わらず3-0の判定勝ちでプロデビュー戦を終えた。
マクベイもアマMMAで16戦のキャリアがある選手で、ともに普通にMMAが戦えるなか注目度が高い余りにモカエフは、消化不良。自らもストレスを感じていたのか、試合後もマクベイを挑発するなど──彼自身よりも、周囲も見守る姿勢が必要かと感じられた。
「相手は体重を守らず僕はバンタム級なのに、ほとんどフェザー級の試合だ。あれだけ大きいのにずっとグローブを掴んでくるし」と話したモカエフは、「こんな試合はしたことなかった。9月に試合がしたい。本当に強いならツイッターとかでなく、朝食でも食べている時に話して来ればよいんだ。オンラインで指を立てるような真似はするなって」と最後までマクベイへの不満は収まらなかった。