【LFA87】カイ・カマカ3世、マイケル・スタッフに競り勝ち──レイ・クーパー3世と記念撮影
【写真】セコンドを務めたPFL世界ウェウルター級王者レイ・クーバー3世とカイ・カマカ3世(C)LFA
<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マイケル・スタック(米国)
カマカのジャブにワンツー、ロー、右フックを繰り出すスタック。カマカは左フックをヒットさせ、前蹴りでスタックの前進を止める。続くスタックのテイクダウン狙いを切ったカマカが逆にバックに回りリリース、スタックが前を向いたところで蹴りを放つ。カマカの右フックで両者の頭がぶつかり、その後のクリンチから距離を取り直す。
カウンターの右フック、右ローのカマカに対し、スタックは左ボディフックに続き右フックを伸ばす。拳が届く距離での打撃戦で、カマカが左ジャブを入れ右フック、左ミドルというコンビネーションを繰り出す。前蹴りで腹を抉るカマカ、腹を守る動きが増えたスタックの手数が明らかに減っている。カマカは顔面が打ちやすくなり、さらボディに攻撃を入れやすい状態を作ったか。ボディにワンツーを打ち込んだカマカが、もう一度ボディを殴り組んでケージに押し込んだところで初回が終わった。
2R、スタックがリードフックを当てるが、カマカは右ストレートを打ち返す。左の前蹴りで突き放し、右の前蹴りを効かせるカマカが左ミドル、続いて前蹴りから左ボディフックを打ち込む。接近戦でヒザ蹴り、右エルボーをヒットさせたスタックが、左フックから右アッパーと反撃に転じる。
動きが落ちたカマカは、前蹴りにもフックを合わされてしまう。体を振ってボディを入れたスタックに対し、カマカがテンカオ。強引に見えるフックの連打も、腹を殴ることで顔面にも当てることができたスタックに対し、カマカはクリンチでケージへ。息を整えてエルボーで離れたカマカがパンチを纏める。スタックも左ボディフックから右フック、さらに左エルボーと攻勢に。スタックの圧に押され気味のカマカはここもクリンチを選択し、勝負の3Rを迎えることとなった。
最終回、左を当てたスタック。カマカも近い距離で攻撃を被弾しながら打ち返す。カマカのボディフック、スタックは右オーバーハンド。打撃の交換からカマカがダブルレッグでテイクダウンを決める。ケージを背負って座ったスタックに対し、カマカは足を束ねていく。その後もスタックは腰をコントロールされ立ち上がることができない状態が続く。
スタックの右足を伸ばして挟み、ついには両足をフックしたカマカが時間を使う。ケージに詰められて動きが制限された状態でのスタックのギロチンに効果はない。残り1分、レフェリーが予想通りブレイクを命じ、試合はスタンドへ。フック、アッパーの連打を繰り出すスタックだが、カマカも前蹴りからショートのコンビネーションを見せる。残り10秒はファイヤーワークスにならず、カマカの左前蹴りでタイムアップを迎えた。
結果、恐らくは初回と最終回を取ったであろうカマカに、ジャッジ3者が29-28をつけ判定勝ち。従弟のレイ・クーパー3世と3世同士で記念撮影に収まり、勝利者インタビューで「2Rがダメだったけど、そこから盛り返せたのは練習の成果だ。ハワイで一番のレスリングチームで練習できている──恐らくは、最高に小さな場所でね」と話した。