【UFC250】興味を失うほど強さを見せたアマンダ・ヌネスがスペンサーに判定勝ち&防衛成功
<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
アマンダ・ヌネス(ブラジル)
Def,3-0:50-45.50-44.50-44
フェリシア・スペンサー(カナダ)
右前蹴りを繰り出したヌネス。スペンサーは飛び込んでパンチを振るいながら、組んでいく。離れた王者はワンツーをヒットさせる。続いて右アッパーを入れたヌネスが、スペンサーの前進に右を合わせる。蹴り足をキャッチしてケージに詰めたスペンサーだが、払い腰で投げられてサイドを取られる。ケージを蹴ろうとするスペンサー、腹ばいになるがヌネスがバックへ。向きあったスペンサーがハーフガードを取ると、チャンピオンはエルボーを振り下ろす。
ヒジを続けたヌネスは、右ワキを差してパスを狙う。防御に徹するスペンサーはダメージを最低限に抑える選択か。それでもフルガードに戻し、クローズトを取ったスペンサーに対し、ヌネスはエルボーを入れた。
2R、左を伸ばして前に出るスペンサー。ヌネスは左ミドルを入れ、ワンツーを打っていく。続く飛び込みに右を当てたヌネスは、左を受けてもすかさず右を打ち返す。右ローを蹴り、ワンツーを打ち込んだヌネスは、ダブルレッグを切って逆にテイクダウンに成功する。シングルを狙いエルボーを打たれたスペンサーが引き込む。チャンピオンはスタンドで待ち受け、右をヒットする。スペンサーはハイを蹴ったが、ヌネスも蹴り返し手数、精度で王者が挑戦者を圧倒した。
3R、根を挙げないが攻勢転じることはできない──クリス・サイボーグ戦を想いこされるスペンサーは、エルボー、左ハイと攻められながらも、ダブルレッグへ。切ったヌネスはエルボーも避けて左から右を打ち込む。マウスピースを吐き出し、ブレイクが掛ったスペンサーは装着後に左を当てる。蹴り足をキャッチして投げるようにテイクダウンしたヌネスは、ここもスタンドで待ち受ける。左ロングフック、右ボディ、右ストレート、ロー、右ハイ、ヌネスがチャレンジャーを攻め続ける。真っすぐ突っ込むダブルレッグは切られ、右アッパーを被弾したスペンサーは、ローキックも聞かされ始める。右ストレート、アッパー、左フック、スピニングバックエルボーと王者は挑戦者を完封した。
4R、スペンサーは勝負を諦めることなく前に出るが、ローから右ストレートを被弾して頭が後方に揺れる。さらにヌネスは右フックを当て、蹴りのフェイクから右ストレート、さらに足をキャッチして挑戦者を転ばせる。完全にスペンサーを掌の上で転がしている状態のチャンピオンは左リードエルボーをヒットし、右ストレートを伸ばす。さらに後ろ回し蹴りでケージ際までスペンサーを下らせたは、合気道のように足を掴んでテイクダウンを決める。
寝技に行かず、立ち上がったところで左ジャブ、スペンサーの前進に右を合わせる。右ロー、ワンツー、右オーバーハンドからパンチをまとめたチャンピオン、ついにスペンサーはパンチを受けた頭を下げてしまう。テイクダウン狙いを切った王者は、背中に回ったバックマウント&RNCを極める直前で時間となった。
最終回、に勝ち目がないようにしか見えないスペンサーは、額に大きなタンコブができてなお戦意は失わず、傷を増やしていく。ローを受け、ダブルレッグもヌネスは切ってバックへ。引き込んでハーフを取ったスペンサーは、肩固めを防いでキムラへ。クローズドを取ったスペンサーだが、エルボーを受けて顔面を真っ赤に染める。
チャンピオンは狙いすましたエルボー、立ち上がってローを蹴る。残り1分で立ち上がったスペンサーだが、ここでドクターストップが入る。試合は続行され、ワンツーフックを入れたヌネスがダブルレッグ、バックへ。ガードを取ったスペンサーに鉄槌を入れてタイムアップ。一方的過ぎて、判定結果を訊く必要がないほどの強さを見せたヌネスが、女子フェザー級王座の初防衛に成功した。