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【Special】第3回、MMA版あいつ今何してる? Titan FC出場JZ・カバウカンチ─01─「質に制限はない」

【写真】JZとドゥリーニョ。練習メンバーは他にヴァグネウ・ホシャ、サイボーグとくればワクワクせざるをえない (C)GESIAS CAVALCANTE

MARTIAL WORLD Presents新訪問シリーズ=「MMA版あいつ今何してる?」──第3 回はHERO’Sで日本ライト級の一極の頂点に立ち、DREAMを経て米国に拠点を移したJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチの「今」をお届けしたい。

Strikeforce、WSOFと日本と同じように輝くことができなかったJZはTitan FCからBrave CFと拠点を移し、2018年4月以来MMAを戦っていない。

まだ36歳、老け込むにはまだまだ早い──今、JZは何をしているのか……と思っていたところ、29日(金・現地時間)にフロリダ州で無観客大会として開催されるTitan FC60のメインでコンバット・グラップリングなるルールで元タイタンFCライト級王者ハマシュ・マンフィオと対戦することが発表された。

コンバット・グラップリングとはどのようなルールなのか、そしてJZの今を尋ねた。


──JZ、お久しぶりです!!

「マイ・フレ~ンド!! 元気でやっているか? 家族は皆、変わりない?」

──ハイ、自粛生活が長くなっていますが、変わらずにやっています。JZこそ、フロリダは経済活動を復活させつつありますが、問題ないですか。

「大丈夫だよ。ロックダウンされてから、何もかも変わった……こんな経験はなかったよ。でも少しずつ、以前の生活に戻り始めようとしているよ」

──フロリダではUFC3連戦も行われました。

「そうだね、500キロ近く北の方のジャクソンビルでね」

──そしてJZはTitan FCでコンバット・グラップリングの試合に出場します。ところで、このコンバット・グラップリングとはどのようなルールなのでしょうか。

「コンバット・グラップリングはコンバット柔術と同じだよ。エディ・ブラボーのコンバット柔術は下からしか掌底を使っちゃだめだけど、今度のルールはトップからでも叩いて構わないんだ。違いはそこだけだと思うよ」

──JZ、コンバット柔術もトップから掌底攻撃は許されていますよ。

「えっ? そうだったのか(笑)。コンバット柔術をちゃんと見たことなかったんだ。でも、上から叩いて良いなら同じだ。時間は8分だけど、タイムアップになるとオーバータイムもあるしね」

──なぜ、このタイミングでこの大会に出ることになったのでしょうか。

「タイタンFCのレックス・マクマホンが、メインイベンターを探していたからだよ。レックスとはずっと良い関係でいた。長い間プライベートクラスで、彼を指導してきたんだ。5月29日に大会を開くことを決めたレックスが、メインカードで戦える選手を探していた。UFCと違い、5試合か6試合しか組めない大会だけど、メインイベントを任すことができる選手がなかなか見つからなかった。

で、僕に声が掛ったんだけど……MMAを戦うコンディションは今の僕にはない。でもコンバット・グラップリングだったら戦えると返答したんだ。レックスは笑顔を浮かべて『なら、戦ってくれよ』って(笑)。

ロックダウンが続くなか、UFCだけでなくタイタンFCが開かれる。この意味の大きさを僕は理解しているつもりだ。UFCに続き、MMAのイベントがこの困難な状況を残り越えてイベントを行う。皆が新型コロナウィルス感染拡大の渦中にあるけど、タイタンFCが行われることで生き残ることの励みにしてほしい。僕らは乗り越えることができる。それを見て欲しいんだ。誰もがどうなるのか不安を抱えているからこそ、動き出す必要があると僕は思っている。

人々が家に籠りっきりにならないといけない時でも、僕らは戦う。戦う環境を整えて、皆の前でベストを尽くす。ファイトパスでタイタンFCの試合を見ている人達は、僕らの意志を感じ取ってくれるに違いない。確かに僕の体調は完璧じゃない。でも、こんな時だからこそ戦うんだよ」

──練習についてはどうでしょうか。人が集まれば感染する恐れがあり、また格闘技の練習は濃厚接触です。

「もちろん、そこを考えないわけはないよ。だからグループを分けて、少人数で練習してきた。UFCで戦うジルベウト・ドリーニョや、SAGで戦うヴァグネウ・ホシャ。それにもうFight to Winで戦ったサイボーグ・アブレウたちとね。ちょうど同じ時期に試合があって良かったよ」

──いやぁ、凄いメンバーですね。

「人数制限はあっても、クオリティに制限はないからね。そしてイベントがコロナウィルス予防対策をしてくれるから、集中してトレーニングできたよ」

──予防対策は絶対で。その上でUFC以外のイベントがあることは、業界に活気を与えますね。

「もちろん、UFCが行ったように出場選手の僕らも抗体検査やPCR検査を受けることになっている。ウィルス感染から身を守る最善策をプロモーターは施す。それにマイアミではタイタンFCだけでなく、翌日にはXFNという大会も開かれるんだ。同じ日にタンパでコンバットナイト・プロというイベントも活動を再開するしね」

──もう、そんなにまで事態は進んでいるのですか!!

「コンバットナイトはロックダウンが始まった州にも、最後の大会を開いている。フロリダは世界中からファイターが集まり、最高のジムが揃っているだろう? コンバットスポーツのメッカだからトップファイターだけでなく、これらの大会が開かれることはアマチュアやキャリアの少ない選手にとっても、とても良いことだ。

コンバットナイトはプロの大会だけど、XFNはステージはプロ大会並みだけど、列記としたアマチュアの大会なんだ。僕の時代はバーのイリーガルファイトでキャリアをスタートさせた(笑)。今の選手たちにはアマチュア大会があって、しっかりとスポーツとして整備されており、強くなれる。そのアマ大会が活動を再開する。こんなに嬉しいことはないよ。既に僕のジムからXFNで6人のチャンピオンが誕生しているんだよ」

<この項、続く>

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