【Grachn44✖ Brave Fight22】BraveのBraveによる鈴木隼人のための試合へ。加マーク納「空気、潰す」
【写真】完全なる噛ませ犬という状況をひっくり返すことはできるか (C)MMAPLANET
3月1日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachn44✖ Brave Fight22で、加マーク納がONEから国内にシフトした鈴木隼人と対戦する。
Brave Fightという場を考えると、主役はあくまでも鈴木だ。その状況を十分にして、この試合を受けた加マーク納に心境を尋ねた。
──鈴木隼人選手との試合が迫ってきました。このタイミングでBrave Fight出場、どのような意図があってのことでしょうか。
「ホンマにONEに行きたくて、パンクラスが提携したから戦わせてもらったんですけど、判定で負けてしまって。ここからONEって考えたら、また道が長くなったところで世界タイトル戦までいった鈴木から振って来たんで、これは神様からのお告げやなって思って」
──そのパンクラスでは1勝2敗、敗北は2試合ともスプリット判定でした。
「戦い方の問題なんかなって。取りに行っていない……取りに行けてなかったということですね」
──つまり力では負けていなかったという気持ちでいるということですか。
「ハイ、全然負けたとは思っていないです」
──そういうなかで、この鈴木選手との試合は彼の国内復帰のデモンストレーションマッチという状況にあることは間違いないです。
「そういう空気、潰すの大好きなんで。そこはもう、分かっていたことですし。でも、僕からすればチャンスでしかないので、空気をひっくり返してやります」
──舐められているなという感覚はありますか。
「オフィシャルの記事かなんかで、鈴木が『加納の印象? 特にない』って言っているのを読みました」
──おぉ。
「おもろいやんけって(笑)。だいぶ舐めてきているんやろうなっていうのは感じているんで」
──その想いとは別に鈴木選手の力をどのように評価していますか。
「一点突破できる強さ、どんな相手でも連勝できたことは強さだと思っています。組んで倒して、パス狙いで嫌がったところでバックとってチョーク。そればっかりですけど、そこに賭けている。満遍なくやるんじゃなくて、それだけ狙うからこそ、上手くいっているんやと思います」
──対して加納選手が鈴木選手を相手にどのように戦うつもりでしょうか。
「僕、MMAファイターとして円グラフにしたら負けていないと思っています。全く負けていないです。でも、だからってこれまで通りの試合をすると、取りに行っていないという風になってしまうので、尖らせるとことは尖らせて戦おうかと思ってます。
まずは下にならないことですけど、なったらなったで対策は練っています。でも、ならないことですね。鈴木は柔術的な動きじゃなくて、柔術には弱そうです。だから、そういうところを当てていこうと思います」
──この試合に向けて特別な調整はしてきましたか。
「いえ、いつも通りです。コブラ会の練習とキックのフリースタイルでやってきました。フリースタイルのボスからは、前の試合を見てもらって『お前、何がしたいんか分からんわ』、『殺がない。殺が』、『殺す気でいけ、勝負なんやから』と言われ……そこを磨いてきました。これまで堅くいっていたのですが、今回は思い切って攻めたいです」
──そして勝てばONE出場をアピールと。
「ホンマにそこしか考えてきてなかったのですが、この試合が決まってから鈴木しか見ていないです。この試合に勝って道が切り開かれるなら、それからどう進むか考えれば良いことなんで。とえあえずは、鈴木です」
──では改めて意気込みをお願いします。
「会場を静まり返らせたいですね。『えぇ、どうするん』って」