【Grachan54】跳びヒザ一閃、長野将太に衝撃KO勝ちの加マーク納だったが、思わぬどんでん返しに……
【写真】狙いすました跳びヒザ勝利にドヤ顔の加マーク納だが、愛娘の反応は……(C)MMAPLANET
15日(日)に東京都港区の品川インターシティホールでGRACHAN54&55が開催された。
J-MMA新時代を告げるようなマッチアップ、重量級の戦い、そしてタイトル戦と今のグラチャンが詰まったダブルヘッダーから──ここではGrahan54で組まれた加マーク納✖長野将大戦の模様をお伝えしたい。Grachanを新天地にキャリアの再生をはかる両者のサバイバルマッチの行方は。
<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
Def.2R0分24秒by TKO
長野将大(日本)
ジャブを伸ばす長野が一旦間合いを取り直し、左ローを蹴る。続くシングルにギロチンを仕掛けた加マーク納は、引き込んで巴のようにギロチンスイープへ移行する。
反転して上を取った長野がサイドで抑える。腹ばいからシングルに出た加マーク納に対し、長野はキムラからバックを狙いつつ腕十字の機会を伺う。
スラムで叩きつけられた長野はすぐにレッスルアップ&シングルへ。
再びギロチンから加マーク納がスイープ、長野はその勢いを使って前転してスクランブルに持ち込み、立ち上がってケージに押し込む。
ボディロックの長野のヒザ蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、左ミドルを蹴った長野は右回りを続ける。加マーク納は左フック、組んで引き込んだ長野は潜ろうして、即立ち上がる。
再びケージを背負った加マーク納は首相撲からヒザをボディに入れる。
ここで長野のヒザが加マーク納の急所に入り、2度目の中断で警告が与えられた。リスタート後、左ハイからフックを振るう加マーク納に組んでいく長野は、倒すことができずアッパーを受けそうになって離れる。
間合いをはかる両者、右に回る長野を追いかけて加マーク納が右オーバーハンドを打っていく。ケージ中央、ジャブを伸ばす加マーク納に対し、組みのフェイクを長野が見せる。ケージに詰まった長野は、左ローを蹴る。続く蹴りで重心が浮いた長野を押し倒すようにテイクダウンした加マーク納は、立ち上がってきた長野にケージに押し込まれる。
右を差し返して、ボディロックテイクダウンを決めた加マーク納が立ち上がった長野を再び倒し時間となった。
2R、跳びヒザのフェイクを見せた加マーク納。長野は右回り基調が続き、ローを蹴り、ジャブを伸ばす。
と、一瞬の間が空いた直後、そのま間がまるで長野を引き寄せるような磁場だったかのように、距離が近づいたところで加マーク納が右の跳びヒザ一閃。
気を失った長野が、前方に崩れ追い打ちの鉄槌にレフェリーが試合を止めた。
ケージの中から応援をしていた娘さんを呼ぶも、拒否られた勝者は「なんでやねん」と苦笑いを浮かべた。