【UFN168】右眼を気にするコバケビッチを打撃、組みで圧倒したイェン・シャオナンが大勝
<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
ローをサイドキック、パンチから右ミドル、散打とキックの融合で攻めるイェンは、左右のフックを入れてロー、コバケビッチの右にも左を合わせていく。パンチの応酬から首相撲、コバケビッチも怯むことなくパンチを返すが、イェンの勢いが上回る。スピニングバックフィストをかわし、右ミドルを蹴ったイェンは組まれケージに押し込まれると、首投げを決める。
ハイガードのコバケビッチをケージに押し込み、腰の位置が上がるほどイェンは押し込み、腕十字に反応してスタンドへ。コバケビッチの立ち上がり際にサイドキックを見舞ったイェンは、ここでスリップするが反撃は受けずに仕切り直し、パンチを入れていく。右眼を気にするようになったコバケビッチに対し、その右眼を狙うように左を伸ばすイェンが、組まれても今度は払い腰で投げ切る。殴ってスタンドに戻ったイェンは、最後の10秒で立ち上がったコバケビッチを圧倒した。
インターバル中に右眼が見えないと訴えるコバケビッチは、2R開始前にドクターチェックを受けるが試合は再開。それでも右眼を気にするコバケビッチは、パンチを言いように受け、組みに行っても突き放される。ボディ、顔面に右ストレート、ワンツーを入れるイェン。ガードも甘くなりパンチを受け続けるコバケビッチ、これはもうセコンドでもレフェリーでも試合を止めるべきだろう。
それでもコバケビッチはケージにイェンを押し込むが、キムラ・クラッチで耐えられついに小外刈りでテイクダウンを奪われる。スタンドで待ち受けるイェンは、レフェリーに立たされたコバケビッチに組みついてバックを取ってテイクダウン。既に気持ちが半分は折れているであろうコバケビッチは動けない。
イェンはスタンドに戻り、パンチと蹴りを間断なく入れコバケビッチの攻撃を受けることなくラウンド終了を迎えた。明らかに戦意はなくなっているコバケビッチをセコンドは「最終回だ」とオクタゴンに送り出した。
前蹴りに右ストレートを合わされたコバケビッチは右眼を抑える。イェンは攻撃を纏めて、間合いを取り直すという展開を続け、サイドキックを顔面に蹴りこむ。ここからボディロックテイクダウンを決めたイェンはヒールフックに太腿を殴る。コバケビッチも鉄槌を返しつつヒールを再度セットする。体を起こしたイェンはヒザを押し付け足関を逃れると、ギロチン狙いも防いでパンチを落とす。サドルを作ったままのコバケビッチは、再び足をとりにいく。ここでイェンが頭部に蹴りを入れるが、、レフェリーは見落としタイムアップに。
判定は当然、イェンに──タイトルコンテンダーを破りUFC女子ストロー級でのチャイナ・パワーを見せつけた。