【UFC301】打撃、テイクダウン、ポジション。全てで上回ったルシンドがコバケビッチに完勝
<女子ストロー級/5分3R>
イアズミン・ルシンド(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
間合いを測る両者。構えを変えるルシンドが、大きな振りの右オーバーハンドを見せる。そこに細かいコンビを合わせるコバケビッチだが、次のコンタクトで左フックを被弾する。ここから前に出たコバケビッチに対し、ルシンドは首相撲&ヒザ、クリンチではスナップダウンからがぶりを狙う。体を起こしたコバケビッチをケージに押し込み、ヒザを続けるルシンドは左腕を差して再びヒザ蹴りへ。
コバケビッチは投げを打つが、崩れて再びケージを背負う状態に。離れたコバケビッチがワンツーで前に出るが、組んだルシンドがテイクダウンから直接マウントを取る。残り45秒、胸を合わせた状態から体を落としたルシンドがエルボー&鉄槌を落とし初回をリードした。
2R、ルシンドがハイキックや跳びヒザを繰り出すが、クリーンヒットはしない。そしてコバケビッチのステップインにワンツーフック。コバケビッチもワンツーから左の蹴りと対角線コンビ、ルシンドは大きな振りのパンチで距離を取らせる。と、ルシンドはスピニングバックキック。構わず前に出たコバケビッチにフックを打ち込む。追わせて殴るルシンドは、ここも左フックをヒットさせる。組みを警戒するコバケビッチは、必死に前に出てもジャンプしての前蹴りやテンカオに距離を詰め切ることができない。跳びヒザと前蹴りのコンビを使うルシンドが優勢のまま5分が終わった。
最終回、ルシンドがすぐに組みつきケージにコバケビッチを押し込む。ダブルアンダーフックのルシンドがボディロックテイクダウンを決め。ハーフから足を抜きかかる。ケージキックのコバケビッチに対し、立ち上がったルシンドがローキック。コバケビッチは足関狙いでつって、スクランブルから立ち上がることに成功する。ただし、スタンドの攻防ではなかなか優位に立つことはできない。ばかりか右ストレートに、ダックアンダーのルシンドがバックに回る。スタンドで背中に飛び乗ったルシンドは着地すると、じっくり時間を使っていく。コバケビッチは後方へのエルボーやパンチを見せても、正対することができない。
ビクトル投げを察知され、引き込むように下になったコバケビッチはニーシールドからワキ差しパスを狙われたところでクローズドに戻す。ガードが開き、ルシンドがスタンドに戻る。後を追ったコバケビッチは前に出るが、逆に左のフック受けて怯みタイムアップに。
ルシンドがフルマークの判定勝ちを手にした。