【UFN168】初回にダウンを奪った地元ブラッド・リデルがムスタファエフにスプリットで競り勝つ
<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マゴメド・ムスタファエフ(ロシア)
ムスタファエフの左ミドルに右フックを合わせようとしたリデル。一旦離れたムスタファエフに右フックを打ち込み、ダウンを奪う。パウンドを落とすリデルに対し、ハーフから潜ったムスタファエフが足関節を狙いつつスクランブルに持ちこみサバイブに成功する。逆にボディロックからテイクダウンを決めたムスタファエフはバックに回る。リデルはフックを許さず、背中を譲った状態が続く。後方からヒザを2つ見せたムスタファエフはシングルに移行し、リデルをケージに押し込んでパンチ、ヒザをボディに入れテイクダウン。リデルはケージを背にして立ち上がり、体を入れ替える。ここで離れ、ラウンド終了に。ダメージ&インパクト重視なら、ダウンを奪ったリデルのラウンドだ。
2R、ダウンを奪ったパンチと同じような右を見せるリデル。ムスタファエフは自らの前蹴りでバランスを崩す。尻もちから立ち上がったムスタファエフに対し、右ローをリデルが蹴っていく。ローの蹴り合いから、ムスタファエフは右オーバーハンド。リデルが右ハイを返す。強烈な勢いで右を振るったムスタファエフ。かろうじてかわしたリデルは、スピニングバックフィストでバランスを崩したムスタファエフのシングルを切る。
打撃戦の間合いで、飛び込んでフックを打つリデルを迎え撃つムスタファエフ。リデルはここからさらにパンチを返したが、残り2分でテイクダウンからバックを許してしまう。胸を合わせたリデルをシングルで倒し、再びバックに回ったムスタファエフはスクランブル→シングル→バック奪取をという展開をもう一度繰り返し、ラウンドを取り返した。
最終回、リデルがまず右ハイ。ムスタファエフは後回し蹴りで背中をつけてしまうが、リデルは寝技にはいかずに立って待ち受ける。ワンツーでリデルが前へ。ムスタファエフは跳びヒザを狙る。着地したリデルのパンチの勢いに、シングルでたムスタファエフだがここは倒せずに距離を取り直された。
右のパンチを見せ、テイクダウンを決めたリデルが一度立ち上がり、ムスタファエフの隙見てガードのなかに走り込みパンチを打っていく。右腕を差して立ち上がったムスタファエフは、ここでもバックを奪う。額を大きくカットしているリデルが離れて右ミドルを決める。続くステップインはムスタファエフがシングルレッグへ。ヒザをマットにつき、キムラ・クラッチで耐えたリデルは、正面を向きなおすと逆にシングルレッグへ。バックを取り、観客にアピールしながら殴るリデルに、組んでいったムスタファエフは最後の最後に投げを狙う。リデルは下にならず、トップで試合終了を迎えた。
結果、裁定は割れ2-1で地元リデルが判定勝ちを手にした。