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【UFN168】技術、体力、精神力──文字通りの死闘でフッカーがフェルダーにスプリット判定勝ち

<ライト級/5分5R>
ダン・フッカー(ニュージーランド)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
ポール・フェルダー(米国)

スイッチの構えからカーフキックを蹴るフッカー。フェルダーはローを蹴られながらスピニングバックフィストを空振りしバランスを崩す。右ストレートを入れたフッカーは、右に回りながら後回し蹴りをかわしてローを蹴る。カーフを続けるフッカーは左ジャブを被弾、フェルダーもローを返す。左ミドルを蹴り込んだフッカーは、右オーバーハンドを当てる。手数は多くないが、精度の高いフッカーは右回りを続ける。と、ローでバランスを崩され尻もちをついたフッカーが立ち上がって組み、フェルダーをケージに押しこむ。

離れてスピニングバックフィストをかわしたフッカーの右ハイは、フェルダーの頭の上を越えて初回が終わった。

2R、右目が閉じ気味のフェエルダーに対し、左からの攻撃を増やすフッカー。フェルダーのパンチのコンビをヘッドスリップでかわし、エルボーはサークリングで対処する。カーフキック、左ストレート、右ストレートと精度の高い攻撃をフッカーが続ける。フェルダーも左を返すが、フッカーは左ジャブ、カーフで揺さぶり左フックをかわしてバックに回りこむ。

左足を差し入れられたフェルダーはケージ際に移動する。ここで離れたフッカーが右カーフ、左フックをカウンターで当てる。左ハイを狙ったフッカーにフェルダーが後回し蹴りを狙う。前に出てきたところでヒザを突き上げたフッカーは、フェルダーの右に左を返す。スピニングエルボーもかわしたフッカー、右を当てられたところでラウンドが終わった。

3R、カーフを蹴り合う両者。フェルダーの圧力が強まる。左フックで飛び込み、右ショートアッパーを当てたフェルダーがローに左を合わせ、ステップインジャブも決める。フッカーは逆にカーフで姿勢を乱し、前に出たところで右をもらう。それでも前に出て左ジャブ、右を打ち込むフッカーはカーフに左を合わせる。ここからジャブを連続で当て、さらに左ストレートを決めたフッカーが流れを譲らない。

ジャブで鼻血の量が増えたフェルダーは、右を当てた直後に右を打ち返される。スピニングバックキックをレバーに入れたフェルダーに対し、フッカーは受動的に構えを変える。それでもクリンチで流れを遮断し、パンチとヒザをかわしてタイムに。

4R、厳しいペース争いが続くなか、フェルダーの右が決まる。フッカーは組みに転じてケージへ。押し返したフェルダーはエルボーを当てるが、再び組んだフッカーがバックに回る。離れたフッカーに右をヒットさせたフェルダーは、カーフにも右フックを合わせる。フッカーも下がりながら左を当てるが、フェルダーの方が勢いは上。右を被弾し、テイクダウンに出たフッカーはエルボーをテンプルに打たれる。それでもフッカーは両ワキを差してバックへ。後方からヒザを見せ、試合は最終回へ。

5R、ポイント的に3つのラウンドを取っていると計算しているであろうフッカーは、リスク回避のファイトへ──と思いきや、組みから離れてパンチのレンジで打ち合いを仕掛ける。フェルダーもここに全力で応えるだけの状況にはなく、タイミングを測ってから左ジャブから右を狙うが空振りに。

攻撃が単発的になるなか、左フックに組みついたフッカーがテイクダウンを決める。大歓声に包まれる館内、このまま抑えに掛かったフッカーに対し、エルボーを押し付けるフェルダーは背中をケージにつけて立ち上がる。ここでバックに回ったフッカーは、最後の力を振り絞りスクランブルを制し、試合終了と同時に両手を高々と掲げた。結果、スプリットに割れた試合をフッカーが制し会場は大爆発状態となった。

そして母国のファンの前で、フッカーはジャスティン・ゲイジー戦をアピールした。


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