【UFC247】これぞパーフェクト・ゲーム。シェフチェンコがチューケイギアンに何もさせずTKO防衛
<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
Def.3R1分03秒by TKO
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
素早いジャブからローを見せる長身のチューケイギアン。シェフチェンコは踏み込んでワンツー&ローを放つもチューケイギアンがバックステップでかわす。次の右ローを決めたシェフチェンコは、続くスピニングバックフィストがチューケイギアンの顔面をかすめる。続くワンツーからの右ローを入れたチャンピオンは、左ストレートからの右ローも決める。
互いにハイを見せ、シェフチェンコは右をヒットさせる。パンチに反応するチューケイギアンにローを蹴り、ローと見せて顔面を殴っていくシェフチェンコは蹴り足をキャッチしてテイクダウン、長い脚、柔軟な腰を使ってガードを駆使するチューケイギアンの左目尻をエルボー一発でカットさせたチャンピオンがそのままトップでラウンド終了を迎えた。
2R、左ローを入れたシェフチェンコが左ミドルを蹴りこむ。チューケイギアンのほうが動きは多いが、チャンピオンは無駄打ちがなく、余計なステップを踏まないで戦う。チューケイギアンは大きく動いても、釣られないシェフチェンコを攻略することは難しい。それでもスイッチを見せたり、大きく踏み込むなど変化を見せるチューケイギアンだったが、シェフチェンコは後ろ回し蹴りを顔面に当て、カカト落としを見せる。
残り90秒で初回と同じように蹴り足を掴んでテイクダウンを決めたチャンピオンは、フルガードを取らせずハーフで肩を喉に押し込んで抑える。足を戻したチューケイギアンは、足を組んだ状態が多く、背中をつけたままタイムアップを迎えた。
3R、右ハイを自分の距離で蹴ったチューケイギアンだが、直後蹴り足を掴まれジャンピングガ―ドを取る。着地直後に、小外掛けでテイクダウンを奪ったシェフチェンコが、サイドからクルスフィックスに捕えて、ノンストップでパンチを落とし続ける。レフェリーがたまらず割って入り、シェフチェンコが圧倒的な勝利を決めた。
「自分を高めるために練習して、試合はイージーに勝ちたい。狙っていたのは蹴りでのKOだったけど」と話した王者は、スペイン語でテキサスのファンに感謝の言葉を伝え、「ここは私のホーム。レガシーFCで戦って、UFCで戻ることができた」と話した。