【ONE108】国を代表するレスラー、MMA3戦目に臨むサプトラ「初めてONEを見た時はショックを受けた」
【写真】1991年5月2日、ボルネオ島様リンダ出身。28歳のサプトラは相当に腕に自信を持つ言葉が続いた。有言実行となるか (C)MMAPLANET
本日7日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開かれるONE108「Warrior’s Code」で、エコ・ロニ・サプトラがコン・シチャンと戦う。
サプトラはEvolve MMA所属でインドネシアを代表するフリースタイル・レスラーだ。とはいってもインドネシアとレスリングはどうにもイメージしづらい。
サプトラの特別なレスラー人生と、MMA転向について尋ねた。
──キャリア3戦目を控えて、今の気持ちを訊かせてもらえますか。
「凄く自信があるよ。良い試合を見せたい。過去2戦のデキには満足していないし、今回はしっかりと準備してきたから僕の力を証明したいと思っている」
──エコにとって良い試合とは、どういう試合なのでしょうか。
「去年の10月の試合後から、Evolve MMAで4 カ月しっかりと練習してきた。そしてこの試合が決まってからは、対戦相手のシチャンは優れたストライカーだから、打撃の練習とその対策をしてきた。作戦もしっかりと立てられているので、練習してきた通りの動きをすることだよ。
レスリングだけでなくブラジリアン柔術、ボクシングと全ての局面で戦えることを試合で示したい」
──エコはインドネシアを代表するレスラーだったそうですが、どうにもインドネシアとレスリングが合致するイメージありません。
「インドネシアは東南アジアでは一番の強豪国だから、レスリング人気が高いんだ。そして僕は特別に有名なレスラーだった。他のレスラーが僕と同じような境遇だったわけじゃない」
──なぜ、エコは特別だったのでしょうか。
「僕は13歳でフリースタイル・レスリングを始め、4年に1度のナショナル選手権で3度ゴールドメダルを獲得し、誰も僕を破ることはできなかった。無敗だったから、僕は特別な存在だったんだよ。
でも、僕はもともとレスリングでなくて5歳の時にボクシングをやっていたんだ。ボクサーだった父から指導を受けていて、13歳の時にその父からレスリングに転向しろって薦められてね。27歳までレスリング一本の生活を送っていた。政府の援助で韓国、ブルガリア、ロシアで練習もしてきたし、ブルガリアの大会では優勝もしている。SEAゲームでは準優勝と3位になり、アジアでは9位だった。
そしてインドネシアのレスリング界から初めてMMAに転向したことでも、さらに注目を集めることになった。僕のMMA転向には、インドネシアの多くの人が驚いていたよ」
──そんなエコが、なぜMMAに転向したのですか。
「イヴォルブにMMAに転向して、チームに参加しないかと誘われたんだ。正直、僕はONEを見るまでMMAのことを知らなくて、こんなファイトがあるんだとショックを受けたのも確かだよ。でも、トライしたいと思った。そして。練習を始めてみるとMMA転向に大きな問題はないことが分かった。
もともとレスリングができるし、ボクシングの経験もあったから。もちろん、そのボクシングも見直す必要があったし、同時にムエタイも柔術の練習にも十分に時間を割いているよ」
──MMAファイターとしての目標を教えてもらえますか。
「与えられた全ての試合に勝って、ONEでトップになることだよ」
──打撃偏重かと思われることもある、ONEの裁定ですが。その辺りはどのように感じていますか。
「問題ない。徹底的にボクシングの練習をしているからね。さっきも言ったように、ムエタイも柔術も同じように練習している。僕はウェルラウンダーだよ。そうそう、柔術での一番の練習仲間は日本人のリュウト(澤田龍人)なんだよ(笑)。彼はいつも練習に付き合ってくれて、柔術の習得に欠かせないパートナーだ。何よりも、最高の友達だよ」
──おお、澤田選手と柔術ですか!! では改めて、試合に向けて意気込みをお願いします
「ベストを尽くすよ。そしてインドネシアの皆のために絶対に勝つ」
■ONE108対戦カード
<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級王座決定戦/3分5R>
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
デトリット・サティアンムエタイ(タイ)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レオナルド・アタイジ(ブラジル)
ライニア・デリダー(オランダ)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユーリ・ラピクス(モルドバ)
マラット・ガフロフ(ロシア)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
コン・シチャン(カンボジア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
松嶋こよみ(日本)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ナイリーン・クローリー(ニュージーランド)
平田樹(日本)
<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
ヤン・フェイ(中国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アブロ・フェルナンデス(インドネシア)
アハマッド・エコ・プリアンドノ(インドネシア)
<ムエタイ・フライ級/5分3R>
サヴァス・マイケル(キプロス)
内藤大樹(日本)
<ムエタイ・ストロー級/5分3R>
アンディ・ホーソン(英国)
ジョシュ・トナー(豪州)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ファイジャル(インドネシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
デミ・ユリアント(インドネシア)
アントニス・ムヤック(インドネシア)