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【ONE91】バンタム級王者ベリンゴン戦へ、ビビアーノ・フェルナンデス「過去は過去。成長を証明する」

Bibiano【写真】非常に落ち着き払っていたビビアーノ(C)MMAPLANET

31日(日)、東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE91「A NEW ERA」に出場するビビアーノ・フェルナンデスが6年3カ月振りの来日を果たした。

昨年11月に7度の防衛に成功してきたONE世界バンタム級王座をケビン・ベリンゴに譲り渡した。ダイレクト・リマッチのなった今回の挑戦──ビビアーノは改めて前回の試合で負けていなかったと主張し、過去は過去とし日曜日はこの間の成長を見せると言い切った。


──ビビアーノ、おかえりなさい。

「帰ってきたよ。また日本に戻って来られて、本当に嬉しい。KIDヤマモト、ヨシロー・マエダ、オオツカ、ヒロユキ・タカヤと戦った日々、あの日々が僕のMMAファイターとしては始まりだった。また、日本のファンの前で戦えることは僕にとって喜びでしかない。

DREAMでは違ったけど、HERO’Sの時はこのホテルに泊まっていたんだ。凄く懐かしいよ。新しくなった建物もあるけど、この空気は変わらない。東京の美しい街は何も変わっていないよ。日本に来て、改めていかに僕がこの国を愛しているかを思い出したよ」

──そんな日本での試合を前にして、体調の方はいかがですか。

「僕のフィジカル・コンディションはグレートだよ。精神的にも充実しているし、100パーセント試合に向けて準備は整っている。あとは試合で力を出し切るだけだよ」

──日本に戻ってきて、満足感でどこか戦意がなくなるということはないでしょうか。

「確かに今の僕は戦う人間には見えないぐらい幸福で、落ち着いて見えるに違いない。でも、いつもと変わりないよ。試合になれば変わる。戦う人間になるのは、試合の時だけさ。プロフェッショナル・ファイターとして、やる時はやる。それ以外は平和を愛しているよ(笑)。いつも周囲に威圧感を与えるような言動をするなんてありえないから。ここからウォーに突入するけどね」

──今回の試合に向けてどのような準備をしてきましたか。

「9週間、みっちりとやりこんだよ。4週間はAMCパンクレーションでデメトリウス・ジョンソンと。そして5週間はカナダの地元で詰めてきた。柔術とレスリングをしっかりとやりこんだよ。

本音を言えば、ベルトを取り戻したいと強く思っているわけじゃないんだ。ただね、前の試合を映像で見直して……僕が負けたことが信じられない試合内容だった」

──試合後、ビビアーノは家に戻って映像で見直すとジャッジが下した裁定については不満を述べませんでした。そして試合映像をチェックして、負けていないと結論づけたわけですね。

「感情的になっているわけでも、計算して言っているわけでもない。でも僕は負けてない。それだけよ」

──ONEの裁定基準は北米ユニファイドと明確に差異を設けており、ニアフィニッシュを重視します。そういう部分で、ビビアーノの2度の腕十字とケビンが取ったダウン、それがどのように裁定されたかですよね。

「違うんだよ。あれはノックアウトじゃない。映像を見直して分かったんだ。あの時、僕は右ローを蹴った。ケビンはその足をキャッチして、右のパンチを僕に当てたんだ。つまりダメージを受けたから倒れたのではなくて、バランスを失って倒れたんだ。(携帯を出して)ホラ、映像で見てみてくれ」

──あぁ……、確かにそうですね。

「だろう?  つまりあれはニアKOじゃないんだ。あのパンチにインパクトはなかった。試合中は僕も必死になっているから分かっていなかったけどね。そして、スコアをつけるのはジャッジの仕事だ。それでも、僕の方がずっと攻撃していたのも事実だし……。

僕は負けていない。ただし、それはケビンを尊敬していないということじゃないことは言っておくよ」

──足を払って右のパンチをビビアーノに当てる。腕十字やバックマウントから逃げることができるファイターがどれだけいるのかと思います。

「MMAとは、戦っている人間が成長するスポーツなんだ。逆にいえば、成長をしない者は勝てない。負ければ、勝つように努力し成長する。それがMMAだから結果として、前の試合で僕はケビンに敗れたことで強くなれた。

自分の試合をしっかりとチェックした。そして、自分を見つめ直し、あの試合でできていなかったことができるようになった。あらゆる面で自分を見つめ直してきたんだ。

ケビンとの試合はタイトルとかでなく、過去を振り返るわけでもない。僕が11月のあの試合から、どれだけ成長したかを皆に見てもらう。強くなったことを示す試合なんだ」

──自信に満ち溢れているように感じます。

「実はね、あの試合でケビンが僕を驚かせた瞬間があるんだ」

──彼のスクランブルやエスケープ能力の高さでしょうか。

「ノー。彼のスピニングバックキックだ。右のパンチの力強さは分かっていた。ヒザ蹴りがどれだけ威力があるのかも理解して戦っていた。でも、あのスピニングバックキックのタイミングはまるで分からなかったんだ」

──良いのですか、そんな話をインタビューでしてしまっても。

「構わない。それは前の試合の話だから。もう分かったんだ」

──分かった?

「そうだよ。テコンドーの選手、そして極真空手の黒帯の選手としっかりと準備をしてきた。特に極真空手のサシャは、スピニングバックキックを決めて日本でも勝っている空手家だから、本当に助けてもらえたよ。ケビンのあの蹴りがきても、全く問題ないよ。

それに裁定基準がどうであろうが、僕がやってきたのはMMAだ。テイクダウンして終わりなんていう戦い方はやってこなかった。テイクダウンして、殴って、極めてきた。ダメージ重視っていうなら、試合後にどちらがピンピンしているかで判断すれば良いんだよ。

僕は自分の戦い方を変える必要は全くない。何よりもベストを尽くす。そして日本のファンの前で勝ち名乗りを受けたいと思っている」

■ONE91対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
[挑戦者]青木真也(日本)

<ONE世界女子ストロー級(※56・7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィォン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]アンジェラ・リー(米国)

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]長谷川賢(日本)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
[挑戦者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
若松佑弥(日本)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<キック72キロ契約/3分3R>
ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
アンディ・サワー(オランダ)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
仙三(日本)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
V.V Mei(日本)
クセニア・ラチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
アンソニー・アンゲレン(オランダ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
ハキーム・ハメック(フランス)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
パニコス・ユーサフ(キプロス)
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)

<キック・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユン・チャンミン(韓国)
バラ・シェッティー(インド)

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