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【UFC235】ついにベン・アスクレンがUFCデビューへ。漢気ロビー・ローラーを相手に慢心は禁物

Ben Askren【写真】ポスチャーの強さも尋常でないベン・アスクレン (C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、UFC235「Jones vs Smith」がネヴァダ州ラスベガス
Tモバイル・アリーナで開催される。UFC世界ライトヘビー級選手権試合=王者ジョン・ジョーンズ×挑戦者アンソニー・スミス、そしてUFC世界ウェルター級選手権試合=タイロン・ウッドリー×カマル・ウスマンという2階級の世界戦が組まれた今大会はメインカード&プレリミとも注目カードが揃っているなか、ついにベン・アスクレンがUFCデビューを果たす。


2008年北京五輪フリースタイルレスリング米国代表で、指が一本引っかかればテイクダウを取れるという猛者の本領はNCAAを2度制し、カレッジ生活で4年連続でオールアメリカンに選ばれたフォークスタイル・レスリング流のコントロール術にある。

キャリア7連勝でBellator世界ウェルター級王者となり、4度の王座防衛戦を飾った2013年夏にUFCへ転出し、当時絶頂にあったGSPへのチャンレジャーになる機運がこれ以上ないほど高まったアスクレン。しかし、条件面で合意に至らずこの話はご破算に。自分の力に絶対の自信を持つアスクレンと、レスリング一色の試合内容に対してのUFCの評価にズレがあり、溝が埋まることはなかった。

その後、アスクレンはUFC以上の厚遇で迎え入れたONEと契約し、アジアでも頂点に立ち──ONE世界ウェルター級王座2度防衛を含む、6連勝(NCが1試合)で引退を発表した。

その引退マッチは青木真也との階級を超えた一戦であったが、57秒でパウンドアウト勝利を得たアスクレンをONEはタイトルホルダーとして、ウェルター級チャンピオンの座につかせ続けた。舞台裏では誰もがアスクレンが引退するとは信じておらず、ここでも常にUFC行きという話は流れていたのも事実だ。

その結果、昨年10月にONEの持つアスクレンの契約と、UFCの持つデメトリウス・ジョンソンの契約をトレードとするという形で、ついにアスクレンのUFC行きが実現に至った。当初はUFC233でロビー・ローラーを相手にオクタゴン初陣を戦う予定であったアスクレンだが、イベントのキャンセルにより今大会にスライドされた。

ついにその雄姿を世界最高峰の舞台に現すこととなったアスクレン、不安がないわけでもない。というのもONEでの最後の試合から1年4カ月が過ぎ、またサークルケージで活躍した4年間は対戦相手との実力差から、明らかにベラトール時代よりもコンディション不良で、テイクダウンでミスをするという信じられない場面も見せることがあった。

もちろんUFCで、そしてロビー・ローラーを相手に万全を期しているのは当然だが、あの慢心とも取れる余裕が身について離れないとすれば、漢気の前に厳しいファイトになる可能性もある。「ロビーはフリースタイル・レスラーの殴り方を知っている」と発言しているように、舐めるような素振りは見せていないアスクレンだけに、万全の状態でオクタゴンに足を踏み入れることを願うばかりだ。

この日は前述したようにタイロン・ウッドリー、カマル・ウスマンがウェルター級のベルトを賭けて戦うが、アスクレンはこの難攻不落の両者をテイクダウできる力を持つ。それだけに、UFCの頂点を賭けた戦いに歩を進めることができるのか、まずはローラー戦でお手並み拝見だ。

■ UFC235対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者]アンソニー・スミス(米国)

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]タイロン・ウッドリー(米国)
[挑戦者]カマル・ウスマン(ナイジェリア)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ベン・アスクレン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス(米国)
ジャン・ウェイリ(中国)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント(米国)
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
ザビッド・マゴメドシャリポフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アレハンドロ・ペレス(メキシコ)
コディ・スタマン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
ミッキー・ガル(米国)

<ミドル級/5分3R>
チャールズ・バード(米国)
エドマン・シャバジアン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジナ・マザニー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)
ハナ・シファーズ(米国)

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