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【ONE79】アジア最強ラカイのエースと対戦、若松佑弥─01─「経験したことのないようなプレッシャー」

Yuya Wakamatsu【写真】すぐに息が戻る若松。全力で取り組み、余力を残すこと──平常心を意識している (C)MMAPLAET

22日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンターで開催されるONE79「Conquest of Heroes」で若松佑弥がONEデビュー戦=ダニー・キンガド戦に挑む。

J-MMA界の若手のホープが、ONE参戦を決めた。そんな若松の1日をAbema TVが制作するドキュメンタリー番組= ONE DAY が追った。MMAPLANETではキンガド戦に向け、MMAに特化した若松のインタビューを活字でお届けしたい。

パンクラス、UFC、そしてONE。日本の現状、世界の中のアジアの枢軸などいうバランスを見ての決断ではない。ONE出場はただ強くなりたい──強くなるための若松の意思表明だった。


この日は三迫ジム所属で日本スーパーライト級、OPBF東洋太平洋スーパーライト級、元WBOアジア太平洋ウェルター級を制した小原佳太、盟友・工藤諒司らとラントレを行なっていた

この日は三迫ジム所属で日本スーパーライト級、OPBF東洋太平洋スーパーライト級、元WBOアジア太平洋ウェルター級を制した小原佳太、盟友・工藤諒司らとラントレを行なっていた

──ONE初陣まで2週間(※取材は11日に行われた)、ランニング・トレーニングを拝見させていただきましたが、あれだけ追い込んですぐに息が戻るのに驚かされました。

「日頃やってきていることですけど、前回の試合から常に試合のことを考えて、キツイことをやってもすぐに平常心に戻すということは常に意識しています。それが普段からできてきたんじゃないかと思います」

──心肺能力まで気持ちの部分でコントロールできるということなのでしょうか。

「少しでもヤバイと思うと、頭のなかがそういう気持ちでいっぱいになって雑になってくるし、足も重くなってきます。だからずっと走り続けるぐらいのイメージでやっています」

──トレーナーのニック永末さんが指定した本数より、最後は2本ほど余分に走っていました。

「いつも通りです(笑)。まだ、あるだろうと。試合の時もまだ何かあるかもしれない。絶対に終わりという時でないと出し切ることはできないです。今日もこれから、夜の練習もあるのでどんな時でも潰れないことを意識しています。全力は出しているのですが、平常心を保つ。疲れている顔を見せないということを意識しています」

──その意識を持つようになったのは、いつからですか。

「マモル戦が終わってから……、あの試合の前はダメな時はダメな顔をしていたので、そういうことがないようにと心掛けるようになりました」

──強気一辺倒の時に対し、マモル戦は恐怖をもって臨んだ試合でした。

「あの試合を乗り越えたことは大きいです。勝った直後はホッとして良かったと思ったのですが、次の試合の相手も凄く強いので……今回の試合も重要です。まあ、マモル戦で一皮剥けたと思います」

──そのマモル戦を終えて、ONEを選択した。理由を教えてもらえますか。

「とりあえず世界に出たかったです。マモル戦を経て、ONEもそんなにレベルは低くない……というか高いので、世界に出られるんだったら……強ければ、何でも良いかと」

──これまでずっとUFCが目標と口にしてきた23歳の若者が、ONEに目先を変えた。勝手なモノですが、UFCを目指し続けて欲しかったという意見もあります。特に今、一気にONEで戦う選手が多くなった状況というのもあり、若松佑弥も他と同じなのか……まだ23歳じゃないか、と。

「UFCを目指すうえで、どこで戦っても負ければ一緒です。まだ時間もあるし、ONEで確実に勝って戦績を上げる。焦らず力をつけるのも良いと思います。目標は世界最強のUFCであることは間違いないです。

ただ、力をつけるためだといえば失礼だし、そんなに甘くないです。ここで勝てないでUFC、UFCといってもしょうがない。ONEだって大変な場なので、ここで勝ってUFCが最強だったらソッチに行きたいし。ONEのレベルが上がって世界最高峰になっていれば、ONEでチャンピオンになって価値を高めていきたい。日本で……パンクラスのチャンピオンクラスでも勝てるかどうか分からないONEのなかで1試合、1試合と経験を積んでチャンピオンになるのも良いことだと思います」

──選択のなかで和田竜光選手が、ONE初戦で敗れたことは関係していますか。

「日本でフライ級最強という呼び名が高い竜光さんが、チャンピオンじゃないヤツに負けたので、ONEの凄さが分かった試合だし影響はありました」

──チャトリCEOからなかなかのラブコールで、マニラで夕食会があった時に同席させていただいたのですが、あの時もお気に入り度合いは相当なモノだと感じました。

「う~ん、嬉しいですけど……僕が次に負けると、その興味は違うところにいくでしょうし。浮かれるわけにはいかないです」

──期待の裏返しが、今回のマッチアップかと。

「試練ですね。選手は皆、そういうところで戦っているので打ち克つしかないです」

──ダニー・キンガトという選手、ONEで戦うと決めるまでチェックをしていたアスリートではないと思いますが、対戦が決まってどのような選手だという印象を持っていますか。

「タイトルマッチも経験しているし、やっぱりラカイというのは意識します。ラカイはチャンピオンが3人もいるし、育った環境も違います。僕は常にもっと強いという風に相手を想定していますし、日本では皆が知らなくてもフィリピンではエース的な存在だと思うので、今の自分と立場は一緒だと思います。そういう相手だから、どうあっても勝たないといけないです」

──ラカイというのは引っ掛かると。

「単純に強いだろうなって思います」

──ラカイはパワフルで粗い。国内で戦ってきた相手にはないフィジカルの持ち主ではないでしょうか。

「日本人がアレをやってしまうと、下のレベルでしか通じないと思います。でも、あいつらは相当にフィジカルが強いから、トップに君臨できるんだと思います。多分、経験したことのないようなプレッシャーとか試合では感じるかと。

自分もやろうと思えばできる戦い方です。でも、敢えてそれをしないのはUFCとか見ていると、粗いヤツは皆ヤラレています。そういう意味ではいくら体力が凄いといっても、同じ人間だからどこかに穴があるんじゃないかというのはあります」

<この項、続く

■ONE79対戦カード

<ONE世界ストロー級選手権試合(※56.7キロ)/5分5R>
[王者]内藤のび太(日本)
[挑戦者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ステファー・ラハルディアン(インドネシア)
パン・シュエウェン(中国)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
セルジオ・ヴィールセン(オランダ)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ザイード・フセイン・アサラネリエフ(トルコ)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
マ・ハオビン(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ヴィクトリオ・センドゥク(インドネシア)
スノト(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
アンジェロ・ビモアジ(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リスキー・ウマール(インドネシア)
エギー・ロステン(インドネシア)

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