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【Arzalet FGC03】49歳、55戦目――大石真丈「練習をしていると、やっぱり試合って出たくなる」

Masahiro Oishi【写真】55度目の試合を韓国で迎える大石 (C)MMAPLANET

7月7日(土・現地時間)に韓国ソウルのカンナム区にあるクラブ・オクタゴンで開催されるArzalet FGC03で、49歳の大石真丈が出場する。

いぶし銀、職人、鉄人、さまざまな愛称を持ってきた大石の相手はキックボクシング&テコンドー、そして柔術でも強さに定評があるとされているペ・ジョンムンだ。

1993年11月のプロデビューから、ついに25年になろうとするジャッカルさんの柳に風――的なMMAファイター人生、その今を話してもらった。


――昨年10月のアルゼルト02のクレバー・ルシアーノ戦以来の試合となります。

「あの試合で腓骨を少し折ってしまって。ローを受けた時に、まぁヒビが入った程度なんですけど」

――空気感の良い試合だったのですが、そのような負傷をしていたのですね。

「自分も試合中は気づいていなかったんですよ。彼も気持ちの良い選手だったので、ああいう風な試合になったんでしょうね。ああいうのもありじゃないですか」

――凄い良い感じのMMAでした。

「じゃぁ、良いんじゃないですかね。いっぱいいっぱいでしたからね、自分の方は(苦笑)」

――練習はいつから再開していたのですか。

「年末ギリギリからですね」

――今の練習はどこで?

「日によって違いますけど、パラエストラ八王子、ソニックスクワッドとか。あと前の試合の後から、山田(重孝)さんに誘われてアラバンカ柔術でも練習しています」

――道衣の練習もしているのですか。

「ハイ。しばらく離れていたこともありましたけど、週に1、2回ぐらいは続けていました。山田さんが基本から丁寧に教えてくれるので、勉強になっています」

――山田代表の柔術はグレイシー柔術的な感じがしますね。

「ハイ、しっかりと基本からやっています。あと塩田GOZOさんからも柔術を習っていますし」

――MMAの方はどのような練習を。

「まぁ、普通に今のMMAを練習しています。八王子とソニックで。柔術とMMAで週に6日ですかね、練習しているのは」

――失礼に当たるでしょうが、凄いですねぇ。

「いやいやいや、本職の人からすれば少ないですよ」

――でも49歳ですし。

「ヘンゾ・グレイシーが52歳で試合をするじゃないですか。それを知っちゃったら、やばいなぁって(笑)。50という一つの区切りはあるかと思っています。いつ終わっても良いと思っていますけど、結局ゴールなんてないじゃないですか」

――柔術やグラップリングなら分かるのですが……。

「でも練習をしていると、やっぱり試合って出たくなるんですよ。だから、お話をいただいたら『ハイ、やります』ってことで」

――そのようななか、今回の対戦相手であるペ・ジョンムンですが。スイマセン、ちょっと自分はどのような選手が分からなくて。

「自分も全く分かりません(笑)。今時、ありかよって(笑)」

――キック、テコンドーがベースで柔術も強いということですが……。韓国人選手の実力は計り知れないことがあり、怖いです。

「う~ん、でも物凄く強いならUFCに出て、こっちも分かるはずですし。年齢も40歳を過ぎているという話ですが、あんまり気にしていないですね。自分もそこまで相手のことを聞く方でもないですし。クレバーのことも知らなかったですからね(笑)」

――えぇぇ!

「彼のことは皆が知っていて、そんなヤツなのかって思うようにはなっていましたけどね」

――今が追い込みの最後にかかっているような状況かと。

「いやぁ、そんなに……いつもと変わりないですよ。今週いっぱいまで普通にやりますけど。体重も余裕ですし、リミットまで1キロぐらいです」

――それって筋量が減っているとかでないですか(笑)。

「それもあるでしょうねぇ(笑)」

――いや、そこは否定して欲しくて口にしているのですが……(苦笑)。

「えぇ……ダメなんですか……言っちゃぁ(笑)。練習後だと残り350グラムぐらいですからね。もう、向こうに入って体重を測って、最後にどうするかぐらいですね。計量の前日に入る形で、まぁそういうものですね」

――ブラジルを経験すると、韓国への遠征は苦にならない?

「ブラジルはフェザー級でしたしね。まぁ、ブラジルよりもロシアを経験しているから。ロシアで何も情報のないヤツとやったことを考えると、アレを経験してきたんだからってことになりますよね(笑)」

――いつも同じ質問になっているのですが、ここまでケージに入って戦い続けるモチベーションはどのあたりにあるのでしょうか。

「いや、何もないし。練習したら試合をしたくなるのは当然なので。ただ、今回は山田さんに教えてもらったこととか少し出したいというのはあります。いろんな人にお世話になっているので、勝つのが一番だから」

――50歳が区切りと言われましたが、あと半年です。

「まぁ、僕は試合はやりたいけど求められなかったらできないですから」

――50歳ということで求められるかもしれないですが、失礼を承知で気を付けてくださいと言わせてください。

「いやいやいや、本当にそうですよ。まぁ、練習していても体は痛めるものだし。でも、たまには良い所見せたいですね。あいつ、まだやっているのと言われるのが落ちなので(微笑)」

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