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【Pancrase297】若松佑弥戦に向けて、マモル「伸び盛りだし、この間にどれだけ強くなっているか」

Mamoru【写真】塾長、出番です (C)MMAPLANET

7月1日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase297で、昨年8月にフライ級KOP王座を失ったマモルが、若松佑弥と対戦する。

4月に予定されていた春日井たけしとの再起戦が春日井の負傷で流れたマモルに対し、パンクラスは2月のタイトル奪取に失敗したとはいえ、絶対的に一番の有望株をぶつけてきた。

両者にとって容赦のない対戦に向け、唯一無比のMMAファイターの心境と41歳という年齢のファイターにとっての成長を尋ねた。


――4月の春日井たけし戦がなくなり、若松佑弥戦が決まりました。このオファーがあった時、率直にどのように思いましたか。

「もともと春日井選手と試合をするはずだった大会の前後に話をいただいたと思うのですが、『随分と攻めてくるな』という気持ちはありました(笑)。春日井戦がなくなって、王座に挑戦したばかりの若い選手と……上位ランカー同士で、すぐに戦わせるもんなんだなって。

私がベルトを失ってから最初の試合が春日井選手になった時も、そう思い――そこが流れても、またそうなんだなと。次は少し下の子というのもあるかなって勝手に思っていたのですが、まぁ有難いことですよ。こういう選手と当ててくれるということは、ここまでキャリアを積んできた私もまだ上を目指せるということですからね。

もっと若手にチャンスを回すようになるのかというのはあったので、有難いです。甘くないカードですが」

――それは若松選手にしても、王座挑戦失敗の次が前王者かという気持ちもあるのではないでしょうか。

「どうなんでしょうね。彼の人となりを知らないのですが、これまでの言動を見ていると『ぶっとばしゃ良い』と思っているのではないですかね。そういう風に彼が強気でいると思っている方が、自分も身が引き締まりますしね」

――若松選手に関してファイターとして、どのような印象を持っていますか。

「思い切りの良いパンチを打つ。そういうイメージですね」

――マモル選手はフィジカルで押し切られることもあったのですが、それでいて前に出てくる相手の方が戦いやすいという一面もある。若松選手はどちらのタイプでもあると思います。

「そこは自分が用意してきたモノに対して、想定内であればということだと思います。ただ仙三選手をフィルターにすると、自分と戦った時よりも若松選手と戦った時の攻めだったら、戦いやすかったかなというは少なからずあります。

私と戦った時の仙三選手は、やはり長い距離というものをキープしていました。それより互いの攻撃が届く範囲を創り合う戦いのほうが、自分的にはチャンスがあるかと。ただし、そこも想定の範囲内でないと決して戦いやすいわけではないですし、同時に想定より厳しいという気持ちでいないと戦えないです」

――まさにその通りですね。そこでマモル選手の絶妙の間合い、カウンター、そしてムエタイなど唯一無比のMMAに期待しているファンが多いと思います。

「そこが紙一重なんですよね。若松選手だからでなく、誰と戦うときでも。自分がイメージしている――その選手の最高の状態を想定して戦ってはいます。そして、彼は若いから伸び盛りだし、この間にどれだけ強くなっているかはケージで向かい合うまで、実際のところは分からないわけです。仙三戦とは別人になっている可能性もあるので」

――伸び盛りの23歳に対し、41歳の塾長の成長というものは?

「う~ん、ソレを尋ねられると――長くやってきたからこそなんですが、技術的には新しいことができるようになりたいとか、そういう気持ちはもう長い間ないです。どれだけ自分の持つモノを試合で発揮できるのかを考えてやってきました。

そのために(大宮司)岳さんについてもらって。もう3年、4年になるのかな? そういうフィジカル的なモノをやるようになって」

――大宮司トレーナーとのトレーニングにより、マモル選手の持つ技がより出しやすくなるということなのでしょうか。

「そうですね、ムーブメントを含め瞬発系もしっかりと見てもらっています。トレーニングで得た力をいかに格闘技に変換できるのかという部分ですね。

それと試合前に心肺機能のトレーニングをきっちりやっています。自分一人では追い込めなかったところを、しっかりと追い込んでもらえるようになりました。

コンディショニングをやってきて……特にこのところの数試合は5R制だったこともあり、そのために積んできたことは力になっていると思います。ただ格闘技をやっているだけでは、ボディバランスが偏り、体の動きもおかしくなる。そこを違う視点から見直してもらい、自分の知識も上がったし、勉強させてもらっています。

あくまでも数値としてですが、体は良い状態です。それが自分の体に対する意識が上がってきた証で。逆にいえばこの歳になったから、岳さんとのトレーニングが必要になってきたということなんです」

――実際に反応の良さなどは感じられるのでしょうか。

「う~ん、ベルトは失っちゃいましたけど、連敗中に岳さんについてもらうようになって、パンクラスのチャンピオンになれるまで持ち直せた。結果ありきかもしれないですが、成果が出ていると自分は信じています」

――今回は3R制です。5分×3回の戦い方を意識していますか。

「もちろん時間が違いますからね。ただフルに出し切るのは同じです。時間が短い分、どこでそれを使うのか。もたつかないようにするのは5Rも3Rも同じです。そこをいかに使いこなすのか、それこそが自分が培ってきたキャリアだと思います。

試合は対戦相手に勝つモノなのですが、格闘技は日々、自分との戦いで。相手は最後まで出てこない。それまでは自分を整えること。若松選手と戦うことも含めて、自分との戦いだと思っています」

――唯一無二のMMAファイターとして、ファンに一言お願いします。

「それが……一番苦手なんですよね。リードしてもらえると、話すことはできるんですけど(苦笑)。放っぽりだされると……。そうですね、あと何回できるか分からないですが、勝つところを見てもらいと思ってこの競技に取り組んでいます。なので、その姿を見せられるよう戦います」

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