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【ACB83】ルスタン・カリモフ×オレッグ・ボリソフのバンタム級王座決定戦=最先端ロシアンMMA

Borisov vs Karimov【写真】カリモフのフィジカルが弱いわけは決してないが、ボリソフと比較すると体力勝負にいくことはないかと予想されるが、果たして…… (C)ACB

24日(土・現地時間)にアゼルバイジャンのバクーで開催されるACB83「Borisov vs Kerimov」。イベントラッシュ、毎大会のようにその脅威の弱肉強食の世界を見せつけるロシア発肉食MMA大会で、これぞっ──という大会が行われる。


REALやRIZINで活躍したグレコローマンレスリング世界王者のアミル・アリアックバリ、UFCからダニエル・オミランチョクらヘビー級勢のACB初登場。そしてTUFウィナーのエフライン・エスクデロが第3試合に出場するという贅沢なマッチアップが揃った大会のメインは、オレッグ・ボリソフとルスタン・カリモフの間で争われるACBバンタム級王座決定戦だ。

前王者ピョートル・ヤンがUFCと契約したことで空位となったタイトルを争う両者、ボリソフは20勝2敗1分のレコードを持ち、カリモフはデビュー以来10連勝という真っ白な戦績を誇る。

カリモフといえば、昨年9月に水垣偉弥を寄せ付けなかった試合を思い出すファンも多いだろう。目を瞑り、耳を塞いでしまいたい恐ろしいロシアの現状に対し、水垣を圧倒するという事実をもって、日本のMMA界の目を見開かせた張本人といえる。

Karimovスイッチヒッターのカリモフはハイやロー、後ろ回し蹴りを使いこなしつつ、テイクダウンに持ち込むという柔軟な戦い方を見せる。

スタンドでもゴツゴツとした瞬発系でなく、虚をついた攻撃で、テイクダウンに結びつける。ただし、テイクダウン後はこれ以上ないほどの獰猛さを発揮するのがカリモフだ。

ガードを取る相手にはしっかりと足を捌きつつ、強烈なパウンドを落として失神KOに追い込む一方で、水垣戦で見せたように抑えて殴る、組みと打撃の溝を埋めた攻撃こそ彼の真骨頂といえるだろう。

いわばスクランブルMMAの習性を見事に衝いた打撃だ。倒されて立ち上がる時に対戦相手が自分への意識よりも、スタンドに戻る意識が強くなった刹那、カリモフはパンチを打ち込む。カリモフの姿は見えていても、意識外のところから自身の状態が不安定なところで、パンチを打ち込まれるのだから、そのダメージは想像がつくというもの。これこそ、カリモフのスクランブルMMAストラキング──見た目以上にダメージを与える攻撃となる。

Borisovそんなカリモフに対し、ボリソフはザッツ・ロシアンMMAファイター。カリモフが水垣を倒したACB71では、彼よりも上位カードで2月に同じく水垣に勝っているムラッド・カラモフを強烈な右ストレートでKOしている。

肩回りや胸筋を見ても分かるように、上半身はバンタム級ファイターのソレとは思えない。その体を十分に生かしたリード左フック、右ストレート&右オーバーハンドは一撃必倒の破壊力を有している。

ボリソフの打撃はMMAボクシングだ。ガードを高くして、顔面を防御し上体ごと振るヘッドムーブで相手の攻撃をかわしつつ、上に挙げた強烈なパンチを打ち込む。またその右を当てて、テイクダウンというMMAらしさを併せ持っている。

遠目の距離からの踏み込み、接近戦で強味を発揮するボリソフだが、その一方でボクシングが高度過ぎるからか、ステップで相手の攻撃をかわすことがあまりなく、接近を許すきらいもある。もちろん、その距離での打ち合いを得意としているから打撃戦に関しては問題ないのだが、上体を動かして相手の攻撃をよけることで、足がそのままの位置になり、またアングルに変化を加えることも少なく、組まれることも多い。

これだけ勝ち星を重ねているように、ボリソフは組まれても易々とテイクダウンを許すことはなく、ケージを背負った防御も強い。が、カリモフはそういう反応を見てパンチを打ち込めるファイター。ボリソフの真っ向勝負と、虚をつくカリモフのタイトル決定戦は、ロシアンMMA最先端を行く戦いとなるに違いない。

■ ACB83対戦カード

<ACBバンタム級王座決定戦/5分5R>
オレッグ・ボリソフ(ロシア)
ルスタン・カリモフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
アミル・アリアックバリ(イラン)
デニス・スモルダレフ(エストニア)

<フェザー級/5分3R>
トゥラル・ラジモフ(アゼルバイジャン)
アッティラ・コークマズ(ドイツ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
エドガルス・スクリーメルス(ラトビア)

<フェザー級/5分3R>
アレハン・スレイマノフ(ロシア)
セルゲイ・グレチャ(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
バクティヤル・アルズマナフ(アゼルバイジャン)
ミリ・サディゴフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
イスラム・ユヌソフ(ロシア)
ジレノ・ロピス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ダウド・シェイカエフ(ロシア)
エリッキ・バルボーザ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フィルズ・ママドフ(アゼルバイジャン)
マテ・サニキゼ(ジョージア)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・オミランチョク(ポーランド)
ボビー・ブレンツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランベルダ・アヒドフ(ロシア)
エイドリアン・ディアズ(米国)

<ライト級/5分3R>
カムザット・アシュエフ(ロシア)
エフライン・エスクデロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
イブラヒム・マゴメドフ(ロシア)
ハファエル・シャビエル(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アシュカ・ズラエフ(ロシア)
ホビソン・シルバ(ブラジル)

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