この星の格闘技を追いかける

【ACA121】That is ロシアン・グライディング・ファイト。ボリソフがシャフブラトフをスプリットで下す

<バンタム級/5分3R>
オレッグ・ボリソフ(ロシア)
Def. Split decision
シャミル・シャフブラトフ(ロシア)

ACB01に出場しているシャフブラトフが、勢いを取り戻してきたボリソフと対戦。バンタム級とは思えない体躯を誇る両者、まずシャフブラトフが右を当てる。その一発で後退したボリソフが持ち直し、思い切り右フックを振るっていく。シャフブラトフの右フックに組んだボリソフが、ケージへドライブし右腕を差しあげてテイクダウンを狙う。姿勢を乱したシャフブラトフの顔面に左のパンチを入れたボリソフは、続くテイクダウンを切られる。

シャフブラトフが左ストレートを当て、低く沈み込むボリソフにローを蹴っていく。さらに左ハイを見せたシャフブラトフが、左ミドルから左を伸ばす。インサイドローも鋭いシャフブラトフ、下がると詰められるボリソフもさらに踏み込んで左フックを振るっていく。ワンツーから組んだボリソフ、シャフブラトフはケージを背負い押し返す。と、左腕を差しあげて、小外掛けでボリソフがクリーンテイクダウンを決めた。

2R、鋭い左ミドルを蹴り、ヒザを入れたシャフブラトフがボリソフのテイクダウン狙いをスプロールしパンチを打ちこむ。続いて左を2発入れたシャフブラトフは前蹴りからフックを振るうが、空振りとなりバランスを乱す。この隙は非常に危険なシャフブラトフだったが、ボリソフは様子見で攻めず。直後にシャフブラトフがヒザ蹴りからパンチを打ちこむ。

ボリソフはダックからパンチを振るい、その強靭なフィジカルを誇示。疲れた感があるシャフブラトフに対し、ボリソフはワンツーをフックを入れ、ローへ。シャフブラトフのパンチは相当スラッピーになっている。ヒザを蹴りをシングルに取られたシャフブラトフ。ここは倒れず、クリンチ合戦に応じる。残り1分、離れた両者は左を出し合う。勢いがあるのはボリソフで、シャフブラトフはパンチが粗いままだった。

最終回、頭を振って前に出るボリソフに対し、シャフブラトフが左ミドルを入れる。構わず前に出るボリソフは左ボディフックからショートのフックへ。ケージ際からケージ中央に移動したシャフブラトフは右を当てる。さらに前に出てくるボリソフに左を当てると、ワンツーへ。2Rとは真逆に軸が乱れるボリソフは、ステップインにヒザをボディに受ける。詰められないボリソフ、ここはシャフブラトフの距離ジャブ、ミドルをもらう。

残り半分、覚悟を決めたように組みに行ったボリソフが、クリンチでケージにシャフブラトフを押し込む。押し返したシャフブラトフは、この組みの展開で息が荒くなった。残り90秒、タフな精神戦の様相を呈してきた勝負は、ボリソフがリードしている余裕があるか。打たないボリソフと、打てないシャフブラトフという終盤になり、前に出たボリソフがワンツーを入れる。この勢いに左に回ったシャフブラトフを捕えたボリソフが、大きなリフトからスラムで試合を締め、直後に左足の付け根を抑えて立てなくなった。

結果、足を引きずるボリソフが魂のスプリット判定勝ちを手にした。


PR
PR

関連記事

Movie