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【JBJJF】全日本オープン激戦区Lフェザー級に参戦=鍵山士門 「橋本選手はルースター、次こそ勝ちたい」

Shimon Kagiyama【写真】雰囲気の良さが伝わってくる。柔術はジェントルアートだ(C)SHIMON KAGIYAMA

10日(土)、東京都墨田区の墨田区総合体育館武道場でJBJJF主催の「第6回全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント」が開催される。

今回はアダルト黒帯ライトフェザー級はムンジアル・ルースター級3位の橋本知之を中心に、鍵山士門、川嶋和哉、對馬進悟が参戦する。激戦必至のこの階級で、名前の通りキーマンになりそうなのは、鍵山だ。橋本との3回目の対戦は実現するのか!? 本人に心境を直撃してみた。
Text by Takao Matsui


――2018年の初戦が全日本オープンになると思いますが、2017年はどのような1年でしたか。

「ケガが多かった1年でした。試合で足首をケガしたことも含めて。実は10月初旬に右ヒザを手術したんです。2、3年くらい前から右ヒザを悪くしてしまっていて、何とか試合に出ていたんですが、ヒザのロッキングが激しくなったのでアジア選手権が終わった後、手術を決断しました」

――アジア選手権は1回戦で富田仁之選手にレフェリー判定負けしましたが、そのような状況だったのですね。右ヒザは、試合で悪化した形ですか。

「原因は分からないんですけど、どこかで痛めました。その時は、若さでカバーできていたんでしょうね(苦笑)。でもロッキングが激しくなってきたのと、自然とヒザを気にするようになってしまっていたので、これ以上は厳しいと判断しました。アジアの時は、完全に動かなくなりました」

――術後のリハビリも含めて、どこまで回復したのでしょうか。

「術後はヒザが曲がらなくなり、関節が硬くなって1カ月は正座ができない状況でしたが、3ヵ月間、医学療法士の方の意見を聞きながら、しっかりとリハビリしたことで、今は昔の感覚で動けています」

――リハビリの期間は練習ができなかったと思いますが、焦りはなかったですか。

「不安がなかったと言ったら嘘になりますが、これでようやく休めるという感じでしたね。これまで練習と試合の連続で休むことができませんでしたから、こんな機会でもないと休養できませんので、むしろよかったです」

――マイナス面をプラスに考えられるなんて、素晴らしいです。先ほど、足首のケガもあったと話されていましたが、それは全日本選手権で橋本知之選手に敗れたアキレス腱固めの影響もあったのでしょうか。

「そうですね。でも靱帯が伸びた状態だったんで、3週間くらいで完治しました。ヒザに比べれば、大したことはありません」

――その橋本選手との試合ですが、ポイント2-2で残りあと数秒での一本負けでした。

「残り1秒でしたね(苦笑)。でも、仮に一本を取られないでも負けていたと思います。だから最後は、一か八かでパスを狙いにいったところを極められました。もっと冷静に慎重に動けていればミスはしなかったと思いますが、そこを見逃さなかった橋本選手の巧さでしょうね」

――橋本選手は世界選手権3位入賞した後の全日本選手権出場でした。その成長を肌で感じる形になったというところでしょうか。

「僕は2回負けてしまっている立場ですから(2016年のジャパニーズ・ナショナル決勝で敗北)、橋本選手が成長したかどうかは分かりません。ただ橋本選手はフィジカルの強さやパワーは感じませんが、動きのプレッシャーはすごくありますね。体の使い方がうまいと思います」

――橋本選手はライトフェザー級にエントリーしていますので、三度目の対戦に注目が集まります。

「出場選手はみんな強いので、そこまで勝てるようにがんばります。ただ橋本選手は本来、ルースター級の選手なので、次こそは勝ちたいですね」

――ライトフェザー級は層の厚い階級のひとつですが、嶋田裕太選手もいます。今回は出場していませんが、気になる存在の一人でしょうね。

「いつも練習をしている仲間の一人ですが、スパーをすると彼の強さが分かります。実際には、試合の方が強い印象もあります。あと嶋田選手とご飯を食べに行った時に聞いたんですが、僕たちは青帯の頃に対戦したことがあるそうなんです」

――そうなのですか!? 

「そうらしいです。しかも、僕が負けたようです(笑)」

――負けた試合を本人が覚えていないなんて、それも驚きます(笑)。

「練習を一緒にしているといっても彼とは同じ階級なので、いずれ試合をすることもあるかもしれませんね」

――改めて今回の全日本オープンに向けて、どのような心境ですか。

「足は問題ないので試合の感覚をどこまで戻せるのかが課題ですが、スパーリングで芝本幸司さん、中村大輔さん、もちろん嶋田選手も含めてトップの方々とやらせてもらっているので、問題ないと思っています。

いつも通り、朝クラスで打ち込み、昼にスパー中心の練習、夜に指導とバランスの取れた練習環境にいますので、不安はありません」

――何か新しいことはされていますか。

「スパーでやられた技の対応を打ち込みでやっていることと、MMAの選手にグラップリングのアドバイスをしています。柔術とグラップリングの技術は微妙に違ってきますので、そこは自分も学びながらいい刺激を受けています」

――進化した鍵山選手の姿を、全日本オープンで見せられると良いですね。最後に2018年は、どのような1年にしたいと思っていますか。

「今年はビッグタイトルを獲得したいですね。今回の全日本オープンが終わったら、全日本、アジア、ジャパニーズ・ナショナルに出場する予定です。そしてポイントを取って、世界選手権へつなげたいと思います」

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