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【UFC218】自分の戦いを貫いたティーマーが、イライラ募らせたクローズに判定勝ち

<ライト級/5分3R>
デイビッド・ティーマー(スウェーデン)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ドラッカー・クローズ(米国)

サウスポーのティーマーに、クローズが右ハイをまず放っていく。左に回るティーマーに対し、両手を広げて攻めてこいとクローズがアピールする。回るティーマーを追いかけるクローズが、蹴り終わりに組みにいく。ここでも距離をとったティーマーに、ついには棒立ちになって挑発するクローズ。

ティーマーは左ロー、つづいて左ストレートを当てるも、レフェリーから攻めろという注意が入る。これぐらいのサークリングでコーションが入るのは、MMAでは珍しい。解説のジョー・ローガンも、「ならクローズは待つんじゃなくて、自分から前に出れば良い」とレフェリーの判断に苦言を呈す。

その言葉が聞こえたわけではないだろうが、クローズが前に出てパンチを振るう。それでもティーマーを捉えることができず。残り30秒でクローズはティーマーのローにテイクダウンを合わせる。すぐに試合はスタンドに戻ったが、この分クローズのラウンドとなったか。

2R、ティーマーは初回と変わらず左ローで試合を組み立てる。そのローからミドルを見せたティーマーに、クローズはいら立ちを隠せない。クローズの前進にパンチを返して離れたティーマーが、左ミドルハイを繰り出しシングルを切る。ローを気にし始めたクローズは左ハイに組んでヒザ蹴り、左を伸ばす。ティーマーは左ロー、さらに左ハイを入れるとストレートを顔面に当てていく。ティーマーはテイクダウンを切られるも、直後のクローズのテイクダウン狙いを防ぐ。クローズは右ミドル、左を当てて組みでバックへ。離れたティーマーが左ローを蹴っていく。飛びヒザをキャッチされ、テイクダウンを許したクローズはガードのままラウンド終了を迎えた。

最終回、ティーマーはクローズの前進に左ハイを狙う。パンチが荒くなるクローズに対し、ティーマーが右のカウンターを入れる。さらに左ヒザをボディに入れたティーマー。直後に頭を押したティーマーの指がクローズの右目に入り、試合が中断される。再開後、左ローを蹴ったティーマーに対し、続くローをキャッチしたクローズがヒザ蹴りを狙う。クローズの後ろ回し蹴りの直後に、ティーマーが後ろ回し蹴り。足は使うが、打撃の精度はティーマーの方が高い。

距離を詰めることができず、イライラするクローズがまた両手を上げてアピール。ティーマーは左側からの蹴りを続け、左ボディストレートも当てる。残り90秒でついにクローズがダブルレッグを決めるも、ティーマーもスクランブルから立ち上がる。

ティーマーは左ロー、ヒザをボディに突き刺しダブルレッグへ。クローズが切り、前に出るも攻撃は当たらない。噛み合わないまま試合は終了、噛み合わないでイライラしたクローズ、噛み合わせなかったティーマー、ジャッジは後者を支持した。

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