【UFC218】打ち合いでダメージを蓄積させ、パウンドのラッシュ。ホロウェイがアルドを返り討ち
<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
Def.3R4分51秒by TKO
ジョゼ・アルド(ブラジル)
頭を振るアルドに左ジャブを伸ばすホロウェイ。アルドがホロウェイのパンチをバックステップでかわす展開が序盤は続く。左右のフックを返したアルドが、右ローを蹴る。ホロウェイは右を受けそうになるも、左ジャブで立て直す。アルドのロー、ホロウェイは左フックを放ち、ペース争いが続く。最初に組んだのはアルドだが、すぐに離れる。ホロウェイは一度、ノーガードになりアルドを挑発する。
前に出るのはアルド、左から右を伸ばす。ホロウェイの右ハイをガードしたアルドだが、右を受ける。構えを変える王者が笑顔を浮かべる。下がるアルドに両手を広げて待ちの姿勢のホロウェイだが、右アッパーを打たれ冷や汗をかいた。
2R、ホロウェイは変らずジャブ、ジャブから右ストレートを伸ばす。アルドは右ローを蹴り、左フックを狙う。息が荒くなっているアルドがワンツー、ボディをヒット。さらに左ボディ、右フックを入れ精度で王者を上回る。ホロウェイも右ボディストレートに続き、ワンツーで前に出る。アルドは左フック&右ローのコンビネーション、ローの数が増えて来る。
距離が近づき、組んで足払いを見せたアルドはボディを殴られても、顔は殴らせない。ローを払って前にでたチャンピオンがボディを攻める。そして、組みからの離れ際に後ろ回し蹴りをレバーに決める。ここから接近戦でパンチの打ち合いとなり、離れたホロウェイが飛びヒザ、その後も首相撲からヒザを突き上げた。
3R、ホロウェイがボディ、左ジャブを伸ばす。右ヒザを前進に合わせたアルド。さらに右ローを蹴っていく。ボディに続き、距離を詰めて右フックを当てたホロウェイが構えを小刻みに変える。王者のノーガードの挑発から、そのまま足を止めて打ち合いに。アルドはケージを背負うが、ヘッドスリップでパンチをよける。そこにハイキックを狙い、ボディ、右を打ち込んだホロウェイが右から左を入れる。
アルドも左フックを返し、右ストレートを被弾すると右ストレートを逆に打つ。ホロウェイはそれでも圧力が強く、エルボーからボディを連打、顔面に標的を移すと右ストレートでアルドの腰が落ちる。ラッシュを掛けるホロウェイに対し、ノーガードの打ち合いを応じたアルドが、テイクダウンを潰されガードから潜ろうとする。
トップをキープしたホロウェイが腰を上げた状態で、パウンドを打ち付ける。足がきかず、鉄槌を落とされたアルドは、立ち上がったホロウェイの連打にTKO負けとなった。
「つまり、現実はこういうことさ。アルドの蹴り強かったけど、テストにパスしたね。アルドは疲れていたし、そこが深刻になってくるとコーチとも話していたんだ。これから? 俺はもっとやらないといけないことがある。もっと防衛しないとフランキー・エドガーも良いけど、新しい相手とも戦いたい」とホロウェイは話した。