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【Gladiator001】黒田好治と対戦──引退の危機を乗り越えたキム・ソクモ 「戦う楽しさをお伝えしたい」

Kim Seok-Mo【写真】肉体的素質に精神が追いつき、2試合連続でフィニッシュ勝利中のキム・ソクモ(C)MMAPLANET

19日(日)に和歌山市の和歌山ビッグホエールで開催されるGladiator=リニューアル大会「Gladiator001」。日韓対抗戦でユ・ジェナムとともに来日するのがキム・ソクモだ。


悪夢の4連敗を喫し、一時は引退もにおわせたキム・ソクモだが、その後は2試合連続でTKO勝ちと結果を残している。その結果に捉われ、萎縮していた彼が和歌山で黒田好治を相手にどのような戦いを見せるか。その意気込みを尋ねた。

──Gladiatorでの黒田戦が近付いてきました。今のコンディションはいかがですか。

「1年振りの試合で間隔は空いてしまっていますが、これまでの経験のおかげかコンディション調整には問題なく、とても良いコンディションを作れています」

──黒田選手の印象を教えて下さい。

「黒田選手の動画を見たのですがレスリングが強そうでした。レスリングは自分にとっては弱い部分なんですけど、だからこそ今までレスリングの練習は積んできました。なので、この試合を通してどれだけ自分にレスリング力が備わったのかが見られるかと思います」

──気を付けるべき点はどこですか。

「グラウンドの攻防で少し気を付ければ、他は全て大丈夫だと思っています。だいたい 動画を見てレスリングが強いなと思っても、ただ相手が弱かったかもしれません。実際にレスリングで当たってみて、もし自分の方が上だと思ったら、その時は黒田選手のレスリングは決して強くないことになります」

──キム・ソクモ選手はROAD FCのライト級王座決定トーナメントにも出場していましたが、ヴィシール・コロッサに敗れ、そこから4連敗を喫し、一度は引退発言もありました。

「必死に人一倍努力してきたつもりだったのですが、それに見合う結果がついてこなかったです。格闘技というものはどれほど努力しようが、その過程よりも結果が重要視されます。ファンが見るのもそこです。そこ大きな重しとなってしまい、一度は引退しようと思いました」

──チーム・フォースの仲間の反応はどういうものでしたか。

「スーチョルも他の仲間もそうなのですが、自分が試合に負けると彼らは自身の試合以上に悔しがってくれます、10年近く一緒にやってきたので、実の兄弟のようなもので……逆に自分が他の仲間達の試合の時にそこまでサポート出来ているのかと考えさせられるくらいです」

──その後、現役続行を決意しました。考えが変わったのはなぜですか。

「試合には出ないというだけで、練習はずっと続けてきました。練習していると、やはり楽しいですし『まだ出来るんじゃないか?』と思うようになりました。そう思えるなら、試合に出ることも楽しさの一つだと……。そこで試合に出る目標は結果というこれまでの考えを改め、結果に縛られず楽しもうと思うようになったんです」

──気持ちを切り替えたことが功を奏したのか、その後は2連勝中で2試合連続フィニッシュしています。

「ずっとメンタルを強くしようと試みてきましたが、試合になるとそこが不足していることが露呈していました。それがここ2試合は少しずつメンタルの部分が強くなったような気がします。あくまでも、自分でそう感じているだけ本当のところは分からないですが」

──またROAD FCで連勝中でありながら、今回、日本での試合を選択した理由は?

「自分が試合に出たいと思っていたところにちょうどオファーをもらえたからです」

──黒田戦後、どのようなキャリアアップを考えていますか。また引き続き、Gladiatorで戦っていく意向は?

「もちろん、オファーを頂けたら是非戦いたいです。それはどんな大会にも当てはまることです。ただROAD FCだけは自分にとって負担、プレッシャーが大きくなりすぎるので当分は……」

──意外な一言がありましたが、最後に和歌山でどのような試合を見せたいか、意気込みをお願いします。

「ファンの皆さんが、『キム・ソクモ、楽しんでいるな。イキイキしているな』と感じてもらえるような試合がしたいです。試合を通して、格闘技を戦う楽しさをお伝えしたいです」

■ Gladiator001対戦カード

<グラジエーター・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
レッツ豪太(日本)
中村勇太(日本)

<グラジエーター・フライ級王座決定戦/5分3R>
南出剛(日本)
原猛司(日本)

<グラジエーター・ライトフライ級王座決定戦/5分3R>
谷口友康(日本)
ヤックル真吾(日本)

<グラジエイター武士道フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 大道翔貴(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<ROADFC日韓対抗戦&グラジエーター・バンタム級王座決定戦/5分3R>
辻川凌平(日本)
ユ・ジェナム(韓国)

<ROADFC日韓対抗戦・ウェルター級/5分2R>
黒田好治(日本)
キム・ソクモ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
辻川力也(日本)
鈴木崇豊(日本)

<フェザー級/5分2R>
渡辺智史(日本)
川端和哉(日本)

<フェザー級/5分2R>
吉野剛腕タイキ(日本)
伊藤風童(日本)

<フライ級/5分2R>
横溝和也(日本)
前田慎次郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
草信孝謙(日本)
矢野悠祐(日本)

<バンタム級/5分2R>
中澤伸悟(日本)
山口翔(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
宮城友一(日本)

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