【Gladiator001】辻川凌平とバンタム級王座を賭けて戦うユ・ジェナム 「ベルトを韓国に持ち帰ります」
【写真】スタッフとしてROAD FCを支えていたこともあるユ・ジェナムは非常に礼儀正しい青年だ (C)MMAPLANET
19日(日)に和歌山市の和歌山ビッグホエールで開催されるGladiator=リニューアル大会「Gladiator001」で辻川凌平とバンタム級王座を賭けて戦うユ・ジェナム。
キャリアは4勝4敗ながら、戦ってきた相手は戦績10戦以下のファイターのソレとは到底思えないハードな試合を重ねてきた。そんなユ・ジェナムにGladiatorバンタム級王座決定戦に臨む意気込みを尋ねた。
──Gladiatorバンタム級王座を賭けて辻川選手と戦います。
「ハイ、タイトル戦なので緊張感も生まれますが、対戦相手をしっかりと研究し、試合に勝ってベルトを母国に持ち帰りたいと思っています」
──辻川選手の印象を教えて下さい。
「空手がベースと聞いています。OUTSIDERで戦った渡辺竜也選手が空手出身でタフだった記憶がしっかりと残っているので、打撃ではなくグラウンドで戦っていきたいと思います」
──新生GladiatorはMMAに一本化され、ケージ&ユニファイドルールになります。
「2013年の9月にグラジエイターで戦った際にはリングでキックボクシングも行われていて、凄く不思議に感じました。今回はエルボーが許されているのですが、普段からヒジの練習をしてきました。ただ、寝技では使いこなせるようになったのですが、スタンドではヒジを生かしきれていないのでしっかりと調整していきたいです」
──米国のMMAサイトなどではレコードは4勝5敗となっています。あれは正確な数字なのでしょうか。
「実は4勝はあっていますが、5敗については自分が欠場した試合が一つ敗北としてついています。つまりキャリアは4勝4敗ですね」
──なるほど、ではその4敗ですが……プロ初戦が現ONEフライ級王者でキャリア23連勝中のカイラット・アクメドフ、2戦目が春日井健士選手、5戦目が元修斗世界王者でUFCベテランの漆谷康宏選手、最後の敗戦が今年の2月の和田竜光戦。キャリアと比較すると、とんでもない相手と戦ってきていますね。
「デビュー戦は実力不足でアクメドフ選手に寝技に持ち込まれて一方的な展開で判定負けでした。漆谷選手には急遽代役出場で戦い、やはり敗れました。それでも同じく修斗の世界チャンピオンだった山上幹臣選手に勝つことができました。今は4勝4敗ですが、実力差があったとしてもケージ、リングに問わず戦いの舞台に上がれば、問われるのは精神力だと思っています。
戦績が悪いと、自分の方がアンダードッグです。その分、相手はプレッシャーを感じることもあります。そういう風に捉えると気持ちも楽になりますし、要は気の持ちようだと思っています」
──キャリアに見合った相手と戦っていると、戦績的には8勝0敗とか6勝2敗というようなレコードになっていたかもしれないです。
「ROAD FCのYOUNG GUNSで戦っていると、そういう風になれたかもしれないです。ただし、僕は戦績よりも試合で何を得られるかが大切だと思っています。なので、より強い相手と戦ってきたキャリアの積み方で良かったです。これからも、少しでも強い選手と戦っていきたいです。自分より強い選手と戦うと得られるモノも大きいです」
──ROAD FCで戦い続けると国内での知名度も上がると思われるのですが、日本で戦うことをどのように思っていますか。
「確かに国内で試合をすると、知人や同胞の応援が多いです。ただし、そのサポートが大きいとプレッシャーになることもあるんです。その人達を落胆させたくないという気持ちが大きいので、日本で戦う時の方がよりリラックスして戦えます。
僕がMMAを戦うのは有名になりたいとかという理由ではないので、別にROAD FCで戦い続けて知名度が上がるとか気にしたこともないです。有名になるより、実力を上げて名前がついて来れば良いです」
──ROAD FC代表でチーム・フォースを率いるジョン・ムンホン代表も同じ考えなのでしょうか。
「それは分からないです。有名になる云々は自分の性格ですし。ただ、チームにはキム・スーチョル、キム・ソクモ先輩のように同じ気持ちで戦っている人間が集まっています。それがチーム・フォースの色になっているのではないでしょうか」
──では、最後に辻川選手との試合に賭ける想いを読者にお願いします。
「今回の試合は和歌山で行われることもあり、会場に足を運べるファンも限られてくると思います。そして和歌山は辻川選手のホームです。きっと辻川選手も気合が十分に入って僕の前に立ち塞がろうとしてくるはずです。
観客の皆さんも、それを期待しているでしょう。自分としては、そんなファンの人達にも喜んでもらえる試合をしつつ、辻川選手よりも上の力を見せてベルトを韓国に持ち帰ろうと思います。
これからも経験を重ね、実力をつけていく。その実力を一人でも多くのファンに認めてもらえるよう頑張ります。今日はありがとうございました」
■ Gladiator001対戦カード
<グラジエーター・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
レッツ豪太(日本)
中村勇太(日本)
<グラジエーター・フライ級王座決定戦/5分3R>
南出剛(日本)
原猛司(日本)
<グラジエーター・ライトフライ級王座決定戦/5分3R>
谷口友康(日本)
ヤックル真吾(日本)
<グラジエイター武士道フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 大道翔貴(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)
<ROADFC日韓対抗戦&グラジエーター・バンタム級王座決定戦/5分3R>
辻川凌平(日本)
ユ・ジェナム(韓国)
<ROADFC日韓対抗戦・ウェルター級/5分2R>
黒田好治(日本)
キム・ソクモ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
辻川力也(日本)
鈴木崇豊(日本)
<フェザー級/5分2R>
渡辺智史(日本)
川端和哉(日本)
<フェザー級/5分2R>
吉野剛腕タイキ(日本)
伊藤風童(日本)
<フライ級/5分2R>
横溝和也(日本)
前田慎次郎(日本)
<バンタム級/5分2R>
草信孝謙(日本)
矢野悠祐(日本)
<バンタム級/5分2R>
中澤伸悟(日本)
山口翔(日本)
<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
宮城友一(日本)