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【Special】2016年の新チャンピオン──6月編──於MMAPLANET

dudu-dantas【写真】元同門対決で圧倒的なボクシング能力の高さを見せつけて勝利したドゥドゥ・ダンタス。Bellatorバンタム級を引っ張る (C)

今週末はクリスマスということもあり、海外のメジャーMMAイベントもウィンターブレイクに入った。そして国内ケージ大会も開催はなく年末のイベント再開前に今年、誕生したMMAチャンピオンをMMAPLANET上で振り返りたい。

題して──2016年の新チャンピオン、今回は6月に誕生したチャンピオンを紹介します(戦績は王座奪取時点)


■6月4日 UFC199 @カリフォルニア州イングルウッド ザ・フォーラム

(C)Zuffa LLC/ Getty Images

(C)Zuffa LLC/ Getty Images

【UFC世界ミドル級王座】
マイケル・ビスピン(英国)def.ルーク・ロックホールド(米国)

マイケル・ビスピン
1979年2月28日生
MMA戦績29勝7敗
「クリス・ワイドマンの欠場を受けて、1年7カ月前に完敗を喫したロックホールドに挑戦し、1R3分36秒でKO勝ち。UFC在籍10年目の栄冠はアップセットの興奮を忘れさせるような感動を呼んだ。10月にはラストファイトとなったダン・ヘンダーソンの挑戦を退けている」

■6月10日 Titan FC39 @フロリダ州コラルゲイブルズ バンクユナイテッド・アリーナ
【Titan FCライト級王座】
JZ・カバウカンチ(ブラジル)def.パット・ヒーリー(米国)

JZ・カバウカンチ
1983年6月7日生
MMA戦績:20勝8敗
「HERO’SやDREAMで世界のライト級トップにあったJZもStrikeforeに続きWSOFで躓き、Titan FCでライト級王座奪取で再びステップアップを果たすかと思われたが……8月の初防衛戦でフレディ・アスンソンのギロチンに失神し王座陥落」

【Titan FCウェルター級王座】
ディエゴ・リマ(ブラジル)def.デミッド・ミショー(米国)

ディエゴ・リマ
1980年4月16日生
MMA戦績:12勝4敗
「Bellatorウェルター級王者ドゥグラス・リマの実兄、ディエゴはUFCリリース後のレガシーFCを経て、Titan FCライト級王者に。しかし、彼もまた12月の初防衛戦でジェイソン・ジャクソンに敗れベルトを失う。こうやってみるとTitan FCはレガシーFCやRFAより王座防衛戦が行われることが多い」

■6月12日 REAL05@東京都文京区 TDCホール

(C)SUSUMU NAGAO/FIGHTING GLOBE

(C)SUSUMU NAGAO/FIGHTING GLOBE

【REALスーパーライト級(※74.2キロ)王座】
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)def. ZUZU(北マリアナ諸島)

ホベルト・サトシ・ソウザ
1989年9月19日生
MMA戦績5勝0敗
「REALスーパーライト級トーナメント決勝戦として、行われた初代スーパーライト級王座決定戦を腕十字で勝利しチャンピオンとなったサトシは1週間前にロングビーチでムンジアルに出場したばかりだった。REALは来年よりブラジル開催を始める模様だが、サトシの里帰り出場はあるのか」

■6月17日 Bellator156@カリフォルニア州フレズノ セーブマート・センター
dudu【Bellator世界バンタム級王座】
ドゥドゥ・ダンタス(ブラジル)def. マルコ・ロウロ(ブラジル)

ドゥドゥ・ダンタス
1989年2月3日
MMA戦績18勝4敗
「元ノヴァウニオンの同門マルコ・ロウロとの2度目の対戦は立場を変えてチャレンジャーだったドゥドゥ。3年5カ月振りの顔合わせで再びロウロを破り、2014年10月に失った王座を獲り返した。ベルトを奪われたジョー・ウォーレンを相手に12月に初防衛戦に成功している」

■6月19日 Gladiator001@和歌山市 和歌山ビッグホエール
lets【Gladiatorウェルター級王座】
レッツ豪太(日本)def.中村勇太(日本)

レッツ豪太
1989年9月11日生
MMA戦績11勝5敗
「KOPウェルター級王座を失い、HEATでもウェルター級王者ネルソン・カルヴァロに敗れ後がなくなった状態で、新生グラジエイター旗揚げ戦のメインに抜擢されたレッツが中村を破り王座奪取。11月の大阪大会でムン・ジュンヒを破り初防衛、復活の道を歩んでいる」

tsujikawa【Gladiatorバンタム級王座】
辻川凌平(日本)def.ユ・ジェナム(韓国)

辻川凌平
1992年9月2日生
MMA戦績9勝3敗3分
「旧グラジエイター、HEATやパンクラスでキャリアを重ね、8勝1敗3分から祖根寿麻、蓮實光に連敗を喫していた辻川が、元修斗世界チャンピオン山上幹臣に勝利しているユ・ジェナムと王座決定戦へ。苦戦を強いられつつも、残り21秒で腕十字の形に入りベルト奪取。3月の第3回大会で関西キック界の実力者SKF寒川代表との一戦が決まっている」

minamide【Gladiatorフライ級王座】
南出剛(日本)def.原猛司(日本)

南出剛
1995年5月10日生
MMA戦績5勝2敗
「極真出身、蹴りで勝負の南出は原を破ってグラジエイター初代フライ級王者に。8月にDEEPで超新星・井上直樹に敗れるも、11月にはPXC出場を果たしジョシュ・アルバレスを僅か24秒左ミドルからパウンドのラッシュで破る。グアム&韓国勢に勝利も、愛知県系へのリベンジを目指したい」

shingo【Gladiatorライトフライ級王座】
ヤックル真吾(日本)def.谷口友康(日本)

ヤックル真吾
1990年12月21日生
MMA戦績10勝5敗
「2012年のデビューから4年強でキャリア15戦とハイペースで戦績を積んできたヤックルが、谷口をマウントパンチで破り王座奪取。しかし、11月の大阪大会で吉村友菊から早々にダウン気味の痛打を入れたが、打撃戦に応じたことで打ち負けてベルトを失ってしまった」

■6月24日 Legacy FC56@テキサス州ダラス ボム・ファクトリー
【Legacy FCバンタム級王座】
スティーブン・ピーターソン(米国)def.マニー・ヴァスケス(米国)

スティーブン・ピーターソン
1990年5月29日生
MMA戦績14勝4敗
「5連勝にヴァスケスに挑んだピーターソンは4R3分08秒でRNCを極めて王座奪取。しかし、10月の初防衛戦で体重を落とせず、王座を剥奪された。それでも新年1月13日のLFA旗揚げ戦でRFA同級王者レアンドロ・イーゴと王座決定戦を行う。体重超過が何のペネルティにもならないMMA界の悪例を示しているともいえる」

■6月24日 Bellator157&Dynamite2@ミズーリ州セントルイス スコットレート・センター
chandler【Bellator世界ライト級王座】
マイケル・チャンドラー(米国)def.パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

マイケル・チャンドラー
1986年4月24日生
MMA戦績15勝3敗
「エディ・アルバレス、ウィル・ブルックスに勝ち逃げされた形の元Bellator世界ライト級王者チャンドラーが、フレイレ兄を相手に貫禄124秒KO勝ちで2年7カ月振りの王座返り咲き。そして11月に絶対に負けられないベンソン・ヘンダーソンで逃げ切りスプリット判定勝ちを収め、王座初防衛を果たしている」

■6月26日 WARDOG10@大阪市港区 世界館
chomolungma【Wardogウェルター級王座】
チョモランマ1/2(日本)def.カン・サホ(日本)

チョモランマ1/2
1977年9月23日生
MMA戦績7勝6敗4分
「福井県在住、日本国内でもなかなかチャンスに恵まれないチョモランマは、昨年11月のジャン・リーポン戦の敗戦以来の試合で大阪インディMMAのベルトに挑戦し、しっかりと力を見せつけて1R3分04秒TKO勝ちでベルトを奪取した。このベルトを次の参戦につなげたい」

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