【Pancrse278】マレガリエのテイクダウン&バックマウントを崩せず、高谷裕之はフルマークで敗れる
<フェザー級/5分3R>
ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
高谷裕之(日本)
相当体を戻してきたように見えるマレガリエに対し、高谷は左ロー。これをキャッチしたマレガリエが尻餅をつかせる。すぐに立ち上がった高谷だが、すぐにダブルレッグで再び倒される。ケージ際に移動して立ち上がった高谷のバックに回って、後方に寝転がって寝技に移行したマレガリエがバックマウントを奪取する。胸を合わせようとする高谷の顔面にパンチを後方から入れるマレガリエが、RNCの機会を窺い背中を制し続ける。
後ろからのパンチを側頭部に受ける高谷は必死にマレガリエの右手首を掴んでチョークを防ぐも、バックマウントから逃れることはできない。足のクラッチを剥がしにいけば、首も顔面もがら空きになってしまうアリ地獄のようなバックマウントを取られ続けた高谷は初回を失った。
2R、スタンドをキープしたい高谷の左フックは空振りに。その高谷のコンパクトなパンチにも左を返したマレガリアが、ダブルレッグからシングルでスイッチしてケージに押し込む。背中の後ろから左手を回し、高谷の左手首を手繰り寄せたマレガリアが背中を着かせつつ、そこに反応したところでバックマウントを再び完成させる。手首を取って、後方からの殴られるという初回と同じ展開にハマってしまった高谷は厳しい時間が続く。
上体を起こそうとする高谷を引き寄せて、パンチを続けるマレガリエ。腹ばいは避けた高谷だが、何とか頭の位置を上げていきたいものだ。絞めは取れれば良いという感じで、バックマウントをキープするマレガリエはこの5分間も試合を支配し、高谷はラウンドを連続して失った。
最終回、高谷は左フックから距離を詰めていく。マレガリエのテイクダウン狙いを切った高谷だが、続く前進に左を合わされてしまう。左ジャブを打ち合った両者、マレガリエは組みに行き離れ際にもパンチを見せる。3度のテイクダウン狙いもスププロールした高谷だったが、ケージに押し込まれるとバックを許してしまう。直後に胸を合わせた彼が理恵がシングルでケージに高谷を押し込み、尻の後ろでクラッチして尻餅をつかせる。
ケージを背にして座らされた高谷を立たせて、バックを窺うマレガリエ。頭を抱えるのではなくてウィザードでも良いのでバックを守りたい高谷だったが、残り1分40秒でマレガリエがバックへ。ここは懸命に胸を合わせた高谷──しかし、マレガリエは右足を振り上げて執拗にテイクダウンを狙う。
ケージを背にしてテイクダウンこそ防ぐ高谷だったが、残り時間はどんどん無くなっていく。最後に尻餅をつかせたマレガリエは余裕の逃げ切り状態へ。3Rを通して、テイクダウンからコントロールゲームで高谷の戦いを差せなかったマレガリエが判定勝ちを手にした。