【UFC199】カサレス、最終回にミラーのサブミッションであわやの場面も…それ以外は圧倒
<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.30-27
コール・ミラー(米国)
サウスポーのカサレスが前足へのローを蹴って左ストレート。これでミラーが尻餅をつくが、すぐに立ち上がる。四つ組みの攻防になるとミラーがテイクダウンを奪い、立ち上がるカサレスのバックにつく。そのままグラウンドに持ち込むが、上体のコントロールが甘く、正対したカサレスがパンチを落とす。
立ち上がってスタンドの攻防を要求するカサレス。左ミドルを蹴って前に出て左ストレートを突き刺し、バックブロー、右アッパー、左ストレート、右ハイと手数を増やす。組みの攻防でもミラーをテイクダウンするなど、完全に試合を圧倒。ステップ・出入りを駆使して打撃を当て、ミラーのパンチに合わせて組みつくと鮮やかにテイクダウンし、カサレスが完全に初回を自分のものにした。
2Rもカサレスが左ミドルでペースを取り、右アッパーから左ストレートを打ち下ろす。この左を受けて、思わずミラーが背中を見せる場面も。ミラーも必死にパンチで出ていくが、組みの攻防になるとカサレスがミラーをマットに叩きつけるようにテイクダウンする。
深追いしないカサレスはすぐに立ち上がり、左右のボディ打ちから左ストレート。足払いでミラーを転ばすと、するどいパウンドを打ち下ろす。ここも立ち上がるカサレスはスタンドでヒジ、左ストレート、左ミドルと猛攻。ミラーも右を返すが、カサレスの小刻みなステップを捕まえきれず。カサレスもサイドキックで距離を取るなど、2Rもカサレスのラウンドとなった。
3R、カサレスが左のスーパーマンパンチからミラーを豪快に投げ捨ててテイクダウン。ここもミラーの寝技を警戒してか、カサレスはグラウンドの展開を嫌って立ち上がる。ここでパンチで前に出るミラーがテイクダウンを仕掛け、カサレスはギロチンへ。
ミラーは脇を潜るようにバックを伺い、前に落とそうとしたカサレスの右腕を取って腕十字を狙う。裏十字の形からカサレスの身体をひっくり返して、一気に右腕を伸ばすが、カサレスも必死のディフェンスで腕を抜く。すぐさまギロチンを仕掛けるミラーだが、頭を抜いたカサレスが立ち上がる。
カサレスのパンチをもらいながらも前に出るミラーは引き込みながら三角絞め。これをは極まらないが、今度は膝十字を狙いながらトップポジションを奪い、バックチョークへ。ふたたび逆転勝ちのチャンスを演出するが、ここもカサレスが脱出する。
3Rにミラーのサブミッションであわやの場面もあったカサレスだったが、それ以外は完全に試合を支配して判定勝利した。