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【Pancrase277】ヤマニハと対戦する師弟「誰にも穴がある」(ヘンリー)&「危険じゃない」バーネット

Victor Henry【写真】大きなジョシュが持つミットに思い切り蹴りを入れるヘンリー(C)MMAPLANET

21日(木)、東京都渋谷区の和術慧舟會HEARTSで24日(日)にディファ有明で開催されるPancrase277に出場する海外勢=ビクター・ヘンリーとアクバル・アレオラの公開計量が行われた。

昨年12月の石渡伸太郎との激闘から4カ月、アラン・ヒロ・ヤマニハと対戦するヘンリーがこの間のトレーニング、そしてヤマニハ戦に関し、師ジョシュ・バーネットとともに応えた。

サービス精神のアメリカン・ジョークが外れることもしばしばあるヘンリーをジョシュがサポートするような形だった(C)MMAPLANET

サービス精神のアメリカン・ジョークが外れることもしばしばあるヘンリーをジョシュがサポートするような形だった(C)MMAPLANET

──現在のコンディションは?

ヘンリー ちゃんと作って来たよ。12時間の長いフライトだったけど、まぁそういうもんだし機内食もデリシャスだった。

バーネット ビクターはいつも通り、何が変わったということはない。順調だよ。

──前回の敗戦から、重点を置いてきた練習などありましたか。

バーネット 勝敗結果がトレーニングの全てを決定づけるわけじゃないんだ。その一部になるだけで。ベストになるための物差しの一部分。ただ、あの試合の後に僕はビクターをアイダホに連れて行き、3週間ほどブルガリア人のオリンピック・レスラーで米国グレコローマン・レスリング五輪コーチとトレーニングさせた。

ヘンリー 前回の試合では学ぶことが凄く多く、自分が成長する糧になった。勝敗はああいうことになってしまったけど、全力を尽くしたし皆喜んでくれる試合になったと思う。アイダホではポテトが美味しかったよ。

──ベストに勝つトレーニングと対戦相手に勝つトレーニングは違ってくると思うのですが、今回の試合が決まってからどのような対策を練ってきました。

ヘンリー トレーニングはいつも同じだよ。マーシャルアーチストとして自分を成長させたい。MMAファイターとしての技量を見せたい。KOでもサブミッションでも、とにかくフィニッシュを狙うよ。

──どのような試合になると思いますか。

ヘンリー タッチグローブして試合をする、ケージの中でね(笑)。全てはそれからだよ。彼はKOから組んで来ようとするだろうけど、どっちの局面でも対応できるよ。

──今も狙いはバンタム級タイトルですか。

ヘンリー どんなタイトルだって欲しい。キャッチレスリングでもね(笑)。

バーネット タイトルを取るだけでなく、防衛すること。

ヘンリー その通りだね。大食い競争のタイトルだって獲りたいよ(笑)。

バーネット キング・オブ・パンクラスのタイトルに今もビクターは近いはずだ。前の試合でどうやってイシワタリがチョークからエスケープできたのか、今も分からない。終わらせるチャンスだったのにね。強さも見せたし、良い試合だった。ここで勝ってまたタイトル戦に向かわせたい。

──ヤマニハ選手のガードワークをどう思いますか。

ヘンリー どんな柔術のレベルもパンチがあれば、一段階レベルが落ちるんだ。彼が黒帯ならMMAでは茶帯になる。茶帯だったら、紫帯だ。もちろん、彼の戦いをさせないことが一番だよ。ワキを差して頭を近づけておけば、彼は柔術を使えない。

ジョシュのいうサバイバーというのは打撃で押された試合の印象といえる。ヤマニハは攻めの柔術を駆使できるファイターだ(C)MMAPLANET

ジョシュのいうサバイバーというのは打撃で押された試合の印象といえる。ヤマニハは攻めの柔術を駆使できるファイターだ(C)MMAPLANET

バーネット ヤマニハはサバイバーだ。彼の柔術は身を守るため。アグレッシブ──攻撃的なモノじゃないと思う。負けないようにサブミッションを使っている。決して危険じゃない。

──ではそのようなヤマニハ選手にどのような関節技を見せたいと思っていますか。

ヘンリー ヤマニハの持っているモノを使わせないのも、ファイトの真理だ。僕だってジョシュにキャッチスタイルのグラップリングを習ってきた。グレイシー柔術、10thプラネットと色々な技術が存在し、同時に誰にも穴がある。そこをジョシュに習ったサブミッションで突いていくつもりさ。

バーネット 皆、身体の機能は同じなんだ。肩の動き方、ヒザ、足首、血液が空気を脳に送るのも。何も変わらないってことだよ。

■ Pancrase277対戦カード

<ネオブラッドTウェルター級/3分3R>
五十嵐涼亮(日本)
阿部大治(日本)

<ネオブラッドTライト級/3分3R>
三苫亮人(日本)
小林裕(日本)

<ネオブラッドTライト級/3分3R>
ベン・ブッカン(英国)
山本雄希(日本)

<ネオブラッドTフェザー級/3分3R>
木村一成(日本)
藤崎航太(日本)

<ネオブラッドTフェザー級/3分3R>
平山学(日本)
鈴木琢仁(日本)

<バンタム級/3分3R>
上久保周哉(日本)
平岡将英(日本)

<バンタム級/3分3R>
前野辰一(日本)
高橋誠(日本)

<フェザー級暫定K.O.P.T./5分5R>
田村一聖(日本)
牛久絢太郎(日本)

<ライト級/5分3R>
徳留一樹(日本)
アクバル・アレオラ(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
クレベル・コイケ(日本)

<ライト級/5分3R>
久米鷹介(日本)
石川英司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ビクター・ヘンリー(米国)
アラン・ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

<ストロー級/3分3R>
朱里(日本)
浅倉カンナ(日本)

<ミドル級/5分3R>
ボブ・アームストロング(米国)
新村優貴(日本)

<フライ級/5分3R>
仙三(日本)
マモル(日本)

<フライ級/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
山本篤(日本)

<ライト級/3分3R>
山﨑悠輝(日本)
KAZZ(日本)

<フェザー級/3分3R>
稲葉聡(日本)
中原由貴(日本)

<バンタム級/3分3R>
ハルク大城(日本)
蓮實光(日本)

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