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【Pancrase276】元修斗王者・室伏シンヤを破った北方大地<01> 「ここでいかんと男じゃない」

Daichi Kitakata【写真】スクランブル、腕十字&アームロックの攻防で観客を沸かせた北方、勝負の最終回にはどのような気持ちで臨んだのか(C)TAKUMI NAKAMURA

13日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されたPANCRASE 276で、元修斗世界王者・ストロー級2位の室伏シンヤに挑んだ同級10位・北方大地。

1R下馬評では室伏有利が予想されたが、先に試合のペースを掴んだのは北方だった。1R、リーチを生かした打撃で距離を取る室伏に対し、距離を潰した北方が左右のフック。この左フックを打ち抜いて室伏からダウンを奪うと、そのままトップキープ。セコンドの前田吉朗の指示通りにトップキープし、終盤の室伏のスイッチにも踏み止まってポジションを許さない。

完全に初回を取った北方だったが、2Rに入ると室伏が反撃に転じる。開始早々のスクランブルの攻防に競り勝つと、北方をケージ際で寝かせながらパンチとヒザ蹴りを打ち込む。さらに室伏がアームロックを仕掛けると、北方も腕十字のカウンターを狙う。その後も2人はスクランブルとアームロック・腕十字の攻防を繰り広げて会場を沸かせるが、トップキープで勝った室伏のラウンドとなった。

ポイント・イーブンで迎えた勝負の3R、室伏がシングルレッグでテイクダウンを狙い、スクランブルの展開へ。どちらかが上を取るか勝負を分けるターニングポイントの攻防は北方が競り勝つ。北方は室伏の仕掛けを潰してトップキープし、要所要所でパンチを落として終了のブザーを聞く。1・2Rを取り合い、3Rを取った北方がジャッジ3名とも29-28の判定勝利を収めた。

実績では番狂わせと言ってもいい勝利だが、試合後にマイクでは「相手は修斗の元世界チャンピオンで格上と思われていたかもしれないけど、パンクラスの方が上なんで」と北方。「外国人ともやってみたいけど一番はベルト。これからはベルトを狙います」と現王者・砂辺光久や同級1位・神部建斗への対戦をアピールした。

バックステージで「自分の力を出し切れば普通に勝てると思っていた」と語る北方に試合を振り返ってもらった。

――試合を終えた率直な感想を効かせてください。

「自分自身、最近は試合結果が伴っていないのは分かってましたけど、自分の力を出し切れば普通に勝てると思って挑んだ試合でした。だから全然100パーセントではないですけど、結果を出せたことに安心している感じです」

――マイクアピールにもあったように、元修斗世界王者が相手でも臆することはなかった、と。

「そうですね。映像を見ての判断で、自分はそのくらいの実力があると思っているんで」

――試合序盤は室伏選手のロングリーチにやりにくそうな印象もありましたが。

「いや、全然やりにくくなかったっすよ。あのくらい大きい選手とは何回もやっているし」

――ダウンを奪った左フックは手応えはありましたか。

「あれは手応えありましたね。あんな簡単に当たると思っていなくて『ああ…倒れた』みたいな感じでちょっと驚きましたけど」

――このダウンとトップキープが決め手となり、1Rは北方選手のラウンドになりました。しかし2Rはトップを譲る場面が長く、室伏選手にラウンドを取られます。3Rはどんな心境で戦ったのですか。

「ここでいかんと男じゃない。もうシンプルにそれだけですよ」

<この項、続く>

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