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【Invicta FC06】組技でも苦戦マルースのサイボーグ攻略法は??

Cyborg vs Coenen II

【写真】3年半前の対戦で、計量の時にこの凄まじい睨み合いを演じた両者 (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのアメリスター・カジノで開催されるInvicta FC 06「Coenen vs Cyborg II」。メインは大会名にある通り、クリス・サイボーグとマルース・クーネンの間で争われるインヴィクタ女子フェザー級王座決定戦だ。

ご存じの通り、両者は2010年1月にストライクフォース女子世界フェザー級王座を賭けて戦いサイボーグが3R3分40秒、TKO勝ちを収めている。あれから3年半が過ぎ、UFCで女子MMAが組まれるようになるなど、二人の環境も多いに変化している。

サイボーグは2011年12月のHIROKO戦後、禁止薬物の使用で1年間に渡り出場停止処分を受け、今年の4月にインヴィクタで復活。バンタム級ファイターとしか契約をしていないUFC入りは果たせていない。一方のマルースは、バンタム級に階級を落しストライクフォース世界王座を獲得も、ミーシャ・テイトに敗れ王座を明け渡している。減量苦で体調不良に苦しんだマルースは、アムステルダムに自らのジム=グリップをオープンし、フェザー級に階級を戻した。

最新の試合は、ともに豪州のフィオナ・マックロー戦だが、やはり打撃で驚異的な勢いを見せたのはサイボーグの方だった。そのサイボーグ戦に対し、「打撃でも勝てるし、寝技に持ち込むこともできる。私が世界一だと思っている。そうじゃないとケージに入ることはできない」と語っている。

一方のサイボーグは「一発貰うと、もっと厳しい一発を入れる。相手を傷つけることになるのは個人的な問題でなく、このスポーツだから。ヴァンダレイ×ブライアン・スタンのような試合がしたいわ」と言う。打撃戦で決着をつく可能性が高い試合だが、マルースにとって厳しいのは、サイボーグはレスリングと柔術、つまりグラップリングでも実力者であること。

テイクダウンはサイボーグが明らかにマルースよりも上、寝技でも高い防御能力を誇る。だからこそ、あれだけ力を入れた打撃が可能になる。とはいっても、マルースが勝つにはやはり関節技、ガードからの腕十字を如何に正確かつスピーディに仕掛けることができるか。サイボーグはマルースの右腕狙いは読んでいる。そして、右ヒジでマルースの腿をブロックしスペースを作る。腕十字+三角絞めだけでなく、逆腕を狙うオモプラッタなどとの連係がマルース、一本勝ちには欠かせない。

■Invicta FC06メイン対戦カード

<Invicta 女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
マルース・クーネン(オランダ)

<女子ストロー級/5分R>
クラウジア・カデーリャ(ブラジル)
浜崎朱加(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・デラリオ(米国)
ローラン・テイラー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
レスリー・スミス(米国)
ジェニファー・マイア(ブラジル)

<女子アトム級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
ニクダリ・リベラ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
ノーマ・ルエーダ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
エジエネ・ゴメス(ブラジル)
シャーメイン・ツウィート(カナダ)

<女子ストロー級/5分3R>
ベック・ハイアット(豪州)
魅津希(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
ミリアン・ナカモト(米国)
ドゥーダ・ヤコビッチ(セルビア)

<女子ストロー/5分3R>
テチア・トーレス(米国)
ローズ・ナマジュナス(米国)

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