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【UFC162】ワイドマンにはソネンと同じパンチはない、という事実

Anderson vs Weidman

【写真】ワイドマンはアンデウソンを相手に簡単にテイクダウンを奪うことなどあるのだろうか(C)MMAPLANET

いよいよ6日(土・現地時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでUFC162「Silva vs Weidman」が開催される。MMAPLANETでは、ズッファ発の18人のファイター&関係者の当大会のメインイベント=世界ミドル級選手権試合アンデウソン・シウバ×クリス・ワイドマン戦の予想を掲載してきた。

あまりにも露骨なワイドマン推しというべき、評価の数々。ワイドマン有利という予想の理由の多くが、若くてやる気があり、アンデウソンはレスリングが苦手、そして極めがあるというものだった。正直、これは大会を盛り上げるためのキャンペーンの一環としか思えない。確かにアンデウソンは37歳で決して若くない。あらゆる成功を手にして、ガムシャラな勝利への欲求は薄れてきているかもしれない。

ただし、UFC在籍7年間で、16連勝。うち世界戦で11勝、既にミドル級王座は10度の防衛を果たしているチャンピオンの評価が、9勝0敗4つの一本勝ちをしているファイターにこれほどまで劣るとは考えられない。とはいっても、彼らの勝利者予想のなかにはワイドマンが勝つなら――という質問に答えたような返答も見られた。

ワイドマンはレスリングが強い。そして、2010年8月のチェール・ソネン戦でアンデウソンはソネンのテイクダウンの前にガードを強いられ続けた。ただし、この試合、まずアンデウソンはソネンのパンチを被弾しダメージを受けてから、テイクダウンを許している事実を忘れてはならない。昨年7月の再戦でも、ソネンは初回にテイクダウンを奪いマウントまでつなげているが、2Rになるとソネンのテイクダウンは全く通用しなかった。この事実を捻じ曲げてはならない。

初回はソネンが打撃でくると踏んでいたアンデウソンが、そのテイクダウン一本槍の攻撃を凌ぎ、テイクダウンに対する心と体の準備が整うや、突進をいなし打撃を入れ始めるようになった。ケニー・フロリアンやドミニク・クルーズのいうようにテイクダウン後、スクランブルの攻防の際、ワイドマンがダースやギロチンを極めるチャンスはあるだろう。

それも文字通り、テイクダウンを成功させてからの話だ。ソネンには強烈な左があった。第1戦では打撃でプレッシャーを与え、テイクダウンという戦法をアンデウソンに取れた。その第1戦でさえ、アンデウソンは腰の負傷で、最後の1週間は運動もできない状態だった。いずれにせよ、ワイドマンはソネンのようなボクシング力を有しているだろうか。否。

ソネンにはないサブミッションを持っている。つまり、テイクダウン後に生きるサブミッションはあっても、テイクダウン前に必要な打撃は持ち合わせていないのだ。勝負事に絶対はない。仮にアンデウソンが敗れたとしても、――それは大番狂わせと評される試合となる。揃いも揃って名のあるファイターたちが、ワイドマン優勢という予想を並べるのは、奇妙な話でしかない。

■UFC162「Silva vs Weidman」対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]アンデウソン・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]クリス・ワイドマン(米国/1位)

<フェザー級/5分3R>
フランク・エドガー(米国/3位)
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ(米国)
ホジャー・グレイシー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
マーク・ムニョス(米国/8位)
ティム・ボッシュ(米国/10位)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国/5位)
デニス・シヴァー(ドイツ/6位)

<ミドル級/5分3R>
クリス・レーベン(米国)
アンドリュー・クレイグ(米国)

<ライト級/5分3R>
ノーマン・パーク(英国)
徳留一樹(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
デイブ・ハーマン(米国)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーザ(ブラジル)
ラファエロ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
セス・バジンスキー(米国)
ブライアン・メランコン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアース(米国)
デビッド・ミッチェル(米国)

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