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【RFC24】キム・スーチョルを迎え撃つ?? 中原太陽 「守山さんに教わったことを自分一人で反復」

Taiyo Nakahara【写真】独特の格闘技観を持っていることが、今回の取材で明らかとなった中原太陽。まさに格闘家も十人十色だ (C)MMAPLANET

25日(土)に東京都江東区の有明コロシアムで開催されるRoad FC24でキム・スーチョルと戦う中原太陽。慧舟會の超新星としてデビューした中原も今年で33歳、プロ生活13年目を迎え、現在は和術慧舟會GODSの代表を務めるまでになった。

2012年からアジアのプロモーションを中心に戦い、RFC日本大会でスーチョルとの注目の一戦が決まった中原だが、試合に臨む心境はいたって自然体。そんな独自のスタンスとぺースで格闘技と向き合う中原のインタビューをお届けしよう。

――まず今回の試合について話をする前に、昨年12月のREALにおけるヤオ・ホンガン戦が大会直前にキャンセルになってしまいました。なかなか我々やファンにも伝わりづらい部分があったので、あの時のことを教えてもらえますか。

「僕が前日計量に行った時、すでにヤオ・ホンガンは会場にいなくて、予備計量で7キロ近くオーバーしていたらしい、と。REALは前日と当日に2回計量があって、前日計量で契約体重をクリアする、当日計量で5キロまで戻していいというルールなのですが、主催者とホンガン陣営の間で上手くコミュニケーションが取れていなかったらしく、ホンガン陣営がルールの解釈を間違っていたみたいなんです」

――それで大幅にリミットをオーバーしていたんですね。

「僕の推測ですけど。多分、どの段階の計量でクリア、そしてリカバリーが5キロまでとかがゴチャゴチャになっていたんだと思います。それでもホンガンも予備計量のあと、ずっと体重を落としてくれて、最終的に残り4キロ弱くらいまで落としてくれていたんです。でも、以上は落ちなくて。最終的にこちらとしては試合は出来ないという結論に至りました」

――計量から数時間の間で試合が消滅してしまった、と。

「はい。試合がなくなったのは残念ですけど、しょうがないと言えばしょうがないですよね(苦笑)。ホンガンとはLegend FCでやるという話も以前にあったので──、僕としても戦いたかったんですけど。僕、2005年にDOGでハニ・ヤヒーラとやった時も体重のことで色々あって、最終的に試合を受けて一本負けしているんですよね(※ヤヒーラがフライトのトラブルで来日が遅れ、契約体重を3キロオーバー。それでも中原が試合を認めた)。

結局、体重オーバーした相手と試合をするとどうなの?って部分もあるし、体重を落としてくれたとはいえ、4キロ近くオーバーしている選手とは試合は出来ないと思って、キャンセルさせていただきました」

――ホンガン陣営に勘違いがあったにせよ、中原選手の判断は正しいと思います。さて結果的にREALでの試合が流れて、次戦はいつ頃を考えていたのですか。

「今年に入ってからも、最後に試合をしたREBEL FCを含めて国内外の団体と話を進めていました。僕がアジアで試合をするようになってからもオファーをくれる団体は幾つかあって、ずっと継続してオファーをもらっていたんです。

実はRoad FCも2年前くらいからオファーをもらっていた団体で。それで夏くらいに試合をしたいと思っていたところで、ちょうどスケジュール的にぴったりだったのがRoad FCからのオファーで、今回はRoad FCで試合することを決めました」

――Road FCが日本大会を行うからオファーが来た、というわけではないんですね。

「はい。そもそも最初は韓国大会に出る予定で、僕はそのつもりで準備していました。そしたら『7月は日本でやることになったから、日本大会に出てもらってもいいですか?』と言われて、僕が『日本でもいいですよ』と答えたという流れです。だからRoad FCの日本大会だから出るんじゃなくて、Road FCに出ることが決まって、それが日本大会になったという感じで。もっと早い段階でRoad FCに出ていた可能性もあります」

――対戦相手は韓国バンタム級のトップファイター、スーチョルです。スーチョルにはどんな印象を持っていますか。

「試合が決まった時はいきなり来ちゃったな、と。でも僕がアジアの大会に出るようになってから、常に名前は聞いていたし、やる・やらないは別にして強い選手は目立つから、意識してなくても情報は入ってきていました」

――スーチョルはいつUFCに出てもおかしくないレベルだと思うのですが、中原選手はどう分析していますか。

「僕もそう思います。実際にUFCに出ている下のレベルの選手よりは強いと思いますし。でも僕は常々強い相手とやりたいと思っているので、すごくやりがいがある相手だなと思います」

――ファイトスタイルもボクシングスキルが高く、非常に攻撃的です。どのように攻略しようと思っていますか。

「あまり相手のファイトスタイルは関係ないですね。僕は僕って感じで」

――この試合に向けた練習そのものはいかがでしょうか。

「いつも通りですね。みんなに練習に付き合ってもらって、あとは僕が強い心を持って戦えるかどうかです」

――今、中原選手は和術慧舟會GODSの代表を務められているんですよね。

「はい。GODSの指導やパーソナルトレーニングの仕事をメインに活動しています。自分の練習に関しては僕個人のチームというか、津田(勝憲)さん、星野(勇二)さん、プロボクサーの方たちにジムに来てもらって、僕一人をみんなで相手するという練習をやっています。あとは和田(良覚)さんのところでフィジカルやって、自分でサーキットやったり、走ったりという感じです」

――GODSでは所属選手が集まる、いわゆるプロ練習みたいなものはないのですか。

「ないですね。アジアで試合するようになってから、僕の練習は試合スケジュールに合わせて、僕中心の練習をやるスタイルに変わりました。スパーリングも毎日やるのではなく、強度が高いスパーリングを週2回。僕一人をみんなで潰しに来るようなスパーリンで(苦笑)、本数も5分3Rとか5分4Rくらいで、短期集中でやるんですよ」

――完全に中原選手仕様の練習なんですね。あまり周りにそういった選手はいないのではないですか。

「いないですね。今の僕は慧舟會で守山(竜介)さんに教わったことを自分一人の練習で反復して、スパーリングでとことん自分を追い込む。そういう練習スタイルです。スパーに関してはお互い信頼関係が出来上がっているから手を抜かずにガッツリ、と。スパーをやっている時間は短いですが、1分ごとに相手が変わって、元気な状態で出てくるから、やっている方は時間以上にしんどいですよ(苦笑)」

<この項、続く>

■ ROAD FC 24 対戦カード

<RFCミドル級王座決定戦/5分3R+Ex>
福田力(日本)
ジョン・オジン(韓国)

<無差別級/5分3R>
カルロス・トヨタ(日本)
チェ・ホンマン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
川口雄介(日本)
チェ・ムベ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ミノワマン(日本)
キム・デソン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
中原太陽(日本)
キム・スーチョル(韓国)

<88キロ級契約/5分3R>
高瀬大樹(日本)
ユン・ドンシク(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
イ・イェジ(韓国)

<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
イ・グァンヒ(韓国)

■ YOUNG GUNS 23 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
今野寛和(日本)
ホン・ヨンギ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
佐藤将光(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
原井徹(日本)
キム・ホジュン(韓国)

<フライ級/5分2R>
南出剛(日本)
キム・ヒョリョン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
榎本明(日本)
ベク・スンミン(韓国)

<ミドル級/5分2R>
尾崎広樹(日本)
中村勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
鷹島大樹(日本)
杉山和史(日本)

<フェザー/5分2R>
小金翔(日本)
沢井隼人(日本)

<バンタム級/5分2R>
大場翔(日本)
金井卓也(日本)

<ウェルター級/5分2R>
鈴木友希(日本)
田辺丈人(日本)

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