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【BFC17】ライト級王者アルバレス、実力知らしめる一本

Alvalez■160ポンド契約/5分3R
エディ・アルバレス(米国)
Def.2R2分8秒/テクニカル・サブミッション by リアネイキドチョーク
ジョシュ・ニアー(米国)

【写真】エディ・アルバレスは打ち合いでなく、テイクダウンからポジション~極めでジョシュ・ニアーを破った (C) KEITH MILLS

“エディ”コールのなか、まずはニアーがケージに登場。続いて、3人目の息子が誕生したばかりのアルバレスが左肩にBFC世界ライト級のベルトを掛けて、ケージに上がる。長身のニアーに対し、姿勢を低くしパンチからテイクダウンを狙ったアルバレスだが、ニアーはしっかりと受け止め首相撲からヒザを仕掛ける。

すぐに距離を取ったアルバレスが、再び組みつくがテイクダウンは奪えない。距離を取り直した両者、アルバレスがパンチで前に出るも、ニアーのカウンターを受けバランスを崩す。ここでアルバレスはシングルレッグでテイクダウンを奪うと、ニアーをケージに詰めて右のパウンドを連打で見舞っていく。


蹴り上げから立ち上がろうとするニアーに、強烈な右パウンドを落とすアルバレス。ニアーはスイープを仕掛けるも、アルバレスはバランスをキープし逆にパスを狙う。右の拳に試合を賭けたかのように、強烈な右パウンドを落とし続ける世界王者は、ここで一気にマウントへ。左右のパウンドで仕留めに掛かったアルバレスに対し、ニアーはケージを蹴って態勢を入れ換えることに成功する。

アルバレスは慌てることなく、すぐに立ち上がると、パンチのフェイントからダブルレッグで再びテイクダウンを奪う。アルバレスがパスから再び馬乗りになり、試合を有利する進めるなか、1Rが終了した。

2R、ニアーのローを受けながらシングルレッグを仕掛けたアルバレス。アームロックで切り返そうとしたニアーのバックをうかがい、向きを変えられるとボディを放ちながら、距離を取る。ニアーの右を受けるなど、パンチの交換では危なっかしい場面を見せるアルバレスだが、打撃戦を続けることなく組みついてテイクダウン狙いを中心に、冷静に試合を組み立てている。

狙い通りグラウンド戦に持ち込むと、パウンドを落としながら、一気にバックに回ったアルバレスはニアーが立ち上がるのにも構わず、その背中に飛び乗ってリアネイキドチョークで絞めあげる。

と、ここでニアーは前方に崩れ落ち、意識を失い、レフェリーが試合をストップ。混迷、世界のライト級戦線にあって、UFCで確かな力を見せたニアーに圧勝したエディ・アルバレス。

アルバレスは「サブミッションへの移行は簡単だった。僕にとって、初めてコーチが全員集まる機会だったんだ」と冷静に勝利を振り返った。ローカル大会~ボードッグ~エリートXC~DREAM、そしてベラトールFCを主戦場にしてきたアルバレスが、MMAメインストリームに出場するファイターに見劣りしない実力を持つことを証明する鮮烈な一本勝ちであった。

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