【BFC17】レスナーの相棒コンラッド、厳しい判定勝ち
■ヘビー級/5分3R
コール・コンラッド(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-26、29-28、30-27)
パトリック・ベネット(米国)
ベネットが左ジャブ、右フックで前に出るのに対し、コンラッドは距離をとってテイクダウンの機会をうかがう。ベネットの左ストレートを受けながら、組みついてボディロックからテイクダウンを奪ったコンラッド。ハーフガードから右の前腕を喉に押しつけ、そのままの態勢でエルボーを落としていく。
サイドを奪いつつ、左パウンドをボディ、顔面に落とすコンラッドは、続け様にエルボーを顔面に。クローズドガードに戻したベネットだが、巨漢のコンラッドを相手に有効に足をきかせることができず、パウンドを浴び、再びハーフガードの状態になった。
鼻血を滴らせるベネットに、容赦なくこすりつけるようなエルボーを落とすコンラッド。マウントを奪うと、体を反転させたベネットのバックを制し、顔面にパンチを集中する。コンラッドが再びマウントの状態となり、左右のパウンドを連打した状態で1Rがタイムアップとなった。
2R、顔面を真っ赤に染めたベネットは、スタンドでもコンラッドのパンチを受け、足が前に出ない。左ジャブを伸ばすコンラッドだが、相手が前に出てこないのでなかなか組みつく機会を見つけられない。キャリアの浅さを感じさせたコンラッドは、遠い距離から一気に上半身に組みつき、大内刈りでテイクダウンを狙うが、これは失敗に。
距離を取ったベネットは、コンラッドのパンチ、ヒザ蹴りを受けても、前に出てくることはない。互いに手詰まりとなり、試合は膠着するが、ここでコンラッドの右ストレート、左フックがベネットの顔面を捉える。前蹴りでヒザを狙うコンラッド、再び右ストレートを伸ばし、右ローを見せたところで2Rを終えた。
最終ラウンド、必死の形相でミドル、バックスピンキックを見せたベネット。前に出るようになると、組みつきやすくなったコンラッドが、距離を詰めたが、ベネットのパンチを3発ほど受け、溜まらず自ら距離を取ってしまう。
パンチを受けつつ、組みつこうとしても距離を取られるコンラッド。何とか前に出るが、首相撲からヒザを受けると、ここでも後退。その後は互いに距離を取り合う展開に終始し、試合終了10秒前になると、腰の入らない手打ちのパンチ合戦で締めたが、観客席からブーイングが起こったヘビー級スペシャルアトラクション――、結果は30-26、29-28、30-27でコンラッドの判定勝ち。ブロック・レスナーのスパーリング・パートナーとして注目を集めるコンラッドだが、打撃とグラップリングが融合しておらず、課題の残る勝利となった。