【UFC200】何と、マーク・ハントがブロック・レスナーに完敗……MMA SOS!!も、これがMMA
<ヘビー級/5分3R>
ブロック・レスナー(米国)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
マーク・ハント(ニュージーランド/8位)
構えを変えて距離を取るレスナー。ハントは眼光鋭く、低くやや前足重心でジリジリと強める。ジャブに動じないハントにレスナーは右ローを入れ、前へ。ハントの右は空振りに。2度目のローを入れたレスナーが、低い姿勢で組みついて一気にドライブ。ケージにハントを押し込んで、テイクダウンに成功する。すぐに立ち上がったハントだが、ケージを背負った状態が続く。ハイクロッチ&アウトサイドトリップで2度目のテイクダウンを決めたレスナーがサイドから抑え込む。
上体を起こしたハントをクォーターでコントロールしたレスナーは左のパンチ、左ヒザをボディに突き刺す。左の連打から左右のパンチをレスナーが打ち込むと、ハントは立ち上がる。すぐに起き上がってハントを追いかけたレスナーが、スラムするようにダブルレッグを決めてマウンドを奪取。直後に初回が終わった。
2R、右を振るって前に出たハント、肩でブロックしたレスナーが距離を取る。ハントは軽く左を見せるが、テイクダウンを警戒してか強振はできない。続くレスナーのテイクダウン狙いをスプロールしたハントは、前に出る。レスナーの勢いが落ち、ハントは右フック。続く右フックにシングルを合わせたレスナーだが、テイクダウンは取れない。レスナーも右を空振りし、ハントは左ボディフック。続いて右ストレートから、テイクダウンを警戒しつつも右を思い切り振っていく。
残り1分、テイクダウンのフェイクに反応したハントに対し、レスナーが間を置いて組みつく。ボディスラムのような形で股間に手を入れ、ダブルに移行したレスナー。この回はハントが取り返したか。
最終回、アグレッシブに攻めるよう注意された両者。ジャブの応酬からハントが前に出て右を打ち込む。レスナーはシングルからドライブ、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。ニア・マウント状態のレスナーが左のパンチを纏めると、ハントは背中を向きそうに。下からパンチを見せるハントだが、これは厳しい。
残り3分、ハントがハーフに戻すが、抑え込まれている状態に変わりはない。右手をマットにつけた状態で、重い左のパンチを連打できるレスナーは、肩固め狙いからフルマウントへ。ゴツゴツという音が館内に響き渡るようなパンチを続けるレスナー。勢いよく連打し、勝利へ刻々と近づく。ハーフに戻すのが精一杯のハントは、スタンドに戻ることを許されず鉄槌、パンチを受け続け試合終了に。
敗北を確信したように落胆の表情のハントに対し、レスナーは満面の笑みを浮かべる。ジャッジの裁定は当然のようにレスナーを支持、「ここにいることがハッピーだ」と勝者は語り、今度については明言しなかった。なんとも非情な結果となってしまったが、これこそMMAの醍醐味といえるのだろう。