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【Pancrase】3分✖3R制廃止=「ユニファイド・ルールをより意識」=ONEとの提携解消は決定的??!!!

2020.01.22

Pancrase【写真】2月大会はともいか、3分✖3Rの廃止でそれ以降の大会では、試合数に変化見られるのか(C)MMAPLANET

22日(水)、パンクラスより2月16日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase312より3分✖3R制が廃止され、全試合が5✖3R制が敷かれるという発表があった。

「2月16日大会まであと25日となり、3分戦の練習をしていた選手には急な話ですが、出場全選手は対応のほどお願いいたします」という言葉で、今回のプレスリリースは締め括られている。


ネオブラッドトーナメント、プレリミもこれにより5分✖3Rとなるわけだが、今回の変更に関しては、リリース内には「ユニファイド・ルールをより意識し、全選手が試合を想定した練習を統一で行え、最終的には選手レベルの向上につながることを願っています」という一文も書き記されている。

これはもう正式発表はされていないが、パンクラスとONEの提携が解消されることを意味していることは間違いない。最近では酒井正和代表がSNSでも十分にONEとの契約解消を匂わせるUFC観戦、上海行きという行動がアップされている。

さらにいえば2020年に入り、パンクラスの大会名からSupported by ONE Championshipというフレーズが消えている(※加筆。同日の他のプレスリリースでパンクラスの2020年のスケジュールが発表され、オウルテックpresentsと明記されるように)。

昨年3月14日に大々的にパートナーシップ提携の発表を行った際、両者の提携は3年と期間も言及されていた。そして、その発表の席で「王者はONEへ」と初めて聞かされて動揺していたチャンピオンもいた。その選手を含め、キング・オブ・パンクシストは修斗世界王者との対抗戦をONE 日本大会で戦ったのであるから、パンクラス、そしてONEは共にパートナーシップの行く末について何らかの発表をとり行うべきであろう。

そして今後の流れとして、パンクラスのユニファイドをより意識するという方向転換が、UFCと日本の距離を縮めることを意味しているのか。あるいは、そこまで断定的なものではなく、あくまでも断端のカラーとしてUFCやBellator、北米ユニファイド・ルールで上を目指す選手の競い合いの舞台という色を濃くしていくということなのか。リストアップが始まっているという話も伝わってくる──アジアで始まるコンテンダーズシリーズの日本人選手が、どのように選択されるのかも気になるところだ。

パンクラス→UFC(北米)、修斗→ONE、DEEP→RIZINという色がJ-MMA界で明確となったとしても、選手を強くするのはパンクラス、修斗、DEEPが魅力的な試合を組み、しっかりとした生存競争の場であり続けないといけないことには変わりない。ステップボードは言い換えれば、振り落としの場になること。そして、プロになる一歩を踏み出すのは、個々の選手がその時に置かれた環境が大いに関係してくるが、デビュー後に個々が努力して結果を残したことで生まれる自我──目標という部分には対しては、よりフレシキブルかつ意思の疎通が存在するJ-MMA界であることを切に願う。

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