＜フェザー級決勝／5分5R＞
ランス・パーマー（米国）
Def.3-0:50-43.50-44.50-44
アレックス・ギルピン（米国）

オーソからスイッチを見せたギルピンが、オーソドックスに戻す。右フックで前に出たギルピンはシングルレッグを足を引いてかわす。右ストレートをダブルで見せたギルピンに対し、パーマーが左を返す。ワンツーで前に出たパーマーは目を気にしつつ戦うが、ギルピンが右ハイを蹴った直後に明らかにアイポークが見られレフェリーが試合を止める。

ドクターチェック後、試合は再開されギルピンが右ハイキックも、パーマーがダブルレッグでテイクダウンに成功し、直後にパスガードを決める。下から手を首に回し、絞めつつリバーサルに成功したギルピンだが、パーマーもすぐにダブルレッグからスタンドに戻る。左のスーパーマンパンチから、アッパーで距離を詰めたパーマーはギルピンの跳びヒザにダブルレッグを合わせて再びトップを奪取──そのまま初回を戦い終えた。

2R、左ハイから左フックを放ったパーマーは、ショートのワンツーで前に出る。左を2発入れたパーマーの左ミドルをキャッチしたギルピンだが、テイクダウンは奪えない。逆にパーマーがダブルレッグを決めてサイドで抑える。足を戻し、蹴り上げからスクランブルに持ち込んだギルピンがスタンドへ。ここでサウスポーに構えたギルピンが左ミドルを蹴る。

すぐさまシングルレッグを決めたパーマーは、ニンジャチョークを防いでトップを取り切る。スクランブルに持ち込もうとしたギルピンの腰をコントロールし、背中をつかせたパーマー、顔への蹴り上げを捌くが腹を蹴られスクランブルに持ちこまれた。スタンドではクリンチで2発ヒザ蹴りをボディに突き刺すが、直後にテイクダウンを奪われ流れを引き寄せることができない。この回もパーマーは上を取ったままラウンド終了を迎えた。

3R、ギルピンの飛び込みに右フックを合わせたパーマーは、ダブルレッグに入られてもスイッチでバックを取る。引き込んでガードを選択したギルピンはバタフライガードへ。パーマーは蹴り上げをキャッチしてパスを狙うと、必死にギルピンがクローズドを取る。試合はパスの圧力を高め、バックを伺うパーマーの一方的なペースに。

ついにパスからバックに回ったパーマーに対し、ギルピンは上を向いてマウントを許しつつバタフライガードに戻す。それでも防戦一方であることは変わりなく、パーマーは勢いのある左のパンチをワキ腹と顔面に打ち分け一方的なラウンドとした。

4R、ワンツーを入れギルピンのステップインにダブルレッグを決めたパーマー。スクランブルに持ち込むこともできなくなったギルピンはクローズドガードで落ち着く。蹴り上げ→スクランブル→スイープ狙いでパーマーを浮かしたギルピンだが、パーマーのバランスは抜群で身をひるがえすように着地してトップを維持する。さらに蹴り上げをすかしてパスを決めたパーマーが、足を戻されても余裕のトップコントロール状態に持ち込む。

ギルピンは尻をずらし、ケージを背にして立ち上がろうとしたが、パーマーが頭を胸に押し付けて許されない。バタフライガードからスクランブルをボディロックで防いだパーマーがハーフで抑え、パンチを入れてタイムアップに。

最終回、左のパンチとシングルのコンビネーションを見せたパーマー。ギルピンは左を被弾した直後に、ダブルレッグでテイクダウンを決められる。パスをされて足を戻したギリピンは肩を押してヒップエスケープでスクランブルに持ち込もうとするも、その動きにパーマーはカウンターのパス。そのままサイドで抑えてパンチを落とす。

フルガードに戻されても何ら問題のないパーマーは、逆転のサブミッション、打撃のみを受けないように戦えば良い。ギルピンはキムラ狙いも潰され、残り30秒でまたもパスガードを許し鉄槌を被弾しながらタイムアップを迎えた。

判定は当然、パーマーに。2連覇、この2年は10勝で負けなし。PFLでは通算11連勝としたパーマーは2度目の100万ドルの小切手を手にして、「もっと打撃を使いたかったけど、ケガもあり思う様な試合はできなかった。でも、凄くタフな相手に勝つには十分の動きができた」と話した。

PR

PR