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【LFA79】フライ級王座決定戦でウィリアムスと戦うロイヴァル=ノンストップ十字~三角~オモに注目

Brandon Royval【写真】ガードから腰を切っての腕十字のスピードは一見の価値があるロイヴァル (C)LFA

22日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターでLFA79「Royval vs Williams」が開催される。

前回大会からUFC Fight Passで配信が始まったLFA。2週続けてのライブ配信はドナルド・セラーニを輩出したRing of Fire時代からフィーダーショーが根付いているコロラド州ブルームフィールドから。今大会はメインでデンバーを開催地と挟んで反対側にあるリトルトン在住のご当地ファイター=ブランドン・ロイヴァルがLFAフライ級王座をネイト・ウィリアムスと争う一番がマッチアップされている。


3月に暫定バンタム級&暫定フライ級王者ケイシー・ケニー、7月に第2代フライ級王者マイケル・ペレスを王座決定戦で倒してベルトを巻いたブランドン・モレノが相次いでUFCと契約し空位となったフライ級王座を賭けて、ロイヴァルとウィリアムスが戦う(バンタム級王座も、正規王者マイルズ・ジョンズがコンテンダーシリーズを経由して7月にUFCとサイン=空位となっている)。

ロイヴァルは前述したケニーとの暫定王座決定戦で敗れた後、コンテンダーシリーズからUFCと契約を果たしリリース後にLFAで再起を図ったジョビー・サンチェスを1Rで腕十字を極めて快勝している。

サウスポー、左フックにKOパワーがあり、高くつきあがるヒザも使いこなすロイヴァルだが、最大の武器はサブミッションだ。当然のようにLFAやコンテンダーシリーズの潮流であるスピーディーな打撃からスクランブルのなかでギロチンは当然のように見つけている。ただし、彼の場合は背中をマットにつけてから、さらに積極性を増すのが特徴だ。腕十字と三角絞めを繰り返し、そのなかで腕ひしぎ腕固めは当然として、オモプラッタへと流れるように仕掛け続ける。

ロイヴァルはキャリア9勝4敗のうち、5つの一本勝ちすべてが腕十字か三角でタップを奪っていることで、ガードから仕掛けの強さが分かるというもの。半面、極めきれないと下になり判定的に不利なスタイルではあるが、MMAでこれだけ潔くガードからサブミッションを狙うファイターも珍しく、その分だけ注目度も高い。思い切りの良さ、ケージを利した躍動感溢れるガードワーク&サブミッションは要注目といえる。

今大会は所属するXファクトリーから、セミにジョシュ・フーバー、セミ前にはエリック・グラントと上位3カードをチームメイトで占めており、王座奪取の舞台は整ったといえる。対するウィリアムスは31歳ながら、MMA歴は11年でキャリア29勝18敗、今回のタイトル戦が49戦目となる経験豊かなファイターだ。

BellatorのプレリミやTitan FC参戦経験があるが、本格的なメジャー昇格はならず。ラストチャンスともいえる今回のロイヴァル戦をアイオワのローカルプロモーションのフライ級チャンピオンとなることで手にした。

とはいってもスピードでロイヴァルに遅れを取り、打撃も我慢の根性ファイトが信条のウィリアムスは完全なアンダードッグだ。それでも持ち前の粘りを発揮して、テイクダウン&コツコツパウンドでアグレッシブに動き続けるロイヴァルを攻め疲れに誘うことができれば──勝機は広がるが、ロイヴァル優位は動かない王座決定戦だ。

■ LFA79対戦カード

<LFAフライ級王座決定戦/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
ネイト・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・フーバー(米国)
ズヴァイアド・ラジシュビリ(ジョージア)

<ライト級/5分3R>
ジョナサン・ワイダーコ(米国)
エリック・グラント(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャスティン・ウェッツェル(米国)
マイケル・アキーラ(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
ジェイミー・フェルナンデス(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョージ・マルチネス(米国)
カルロス・モッタ(ブラジル)

<フェザー/5分3R>
ブライアン・ミッチェル(米国)
マイケル・スタック(米国)

<フェザー級/5分3R>
マイケル・サントス(米国)
エドウィン・シャベス(米国)

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