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【UFC244】「ここから」となるのか、「仕方ない」と納得するのか。マスヴィダルがカットでネイトをTKO

<ウェルター級/5分5R>
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
Def.3R5分00秒by TKO
ネイト・ディアス(米国)

BMFタイトルの文字がCGにも見られ、ブルース・バッファーも「どっちがBMFか!!」とコールするなど──何でもあり状態のメインイベント。マスヴィダルのスタートダッシュに、さっとネイトが距離を取る。至近距離でワンツーを放ったマスヴィダルが組んで、ネイトをケージに押し込み、細かいエルボー、ヒザを連打する。左エルボーで姿勢を乱し、パンチを被弾したネイトの腰が落ちる。

ここに右の蹴りを入れてダウンを奪ったマスヴィダルは、ガードワークを駆使するネイトの足を捌いてパウンドを落とす。寝技に付き合うことなく、パンチを入れるという状況のマスヴィダルに対し、ガードを続けるネイトはダメージを抜くことに集中しているか。

蹴り上げからシングルを狙ったネイトを切ったマスヴィダルが、パウンドをまとめる。ここでマスヴィダルが離れ、レフェリーがネイトを立たせる。マスヴィダルの右ミドルをキャッチしたネイトが、そのままケージに押し込む。体を入れ替えたマスヴィダルが、ここでもヒジとヒザを打ち込む。

マスヴィダルが離れるとネイトが右を当て、場内が一気に沸く。笑みを見せて組んだマスヴィダルがケージ際でのクリンチへ。距離を潰してくるネイトをプッシュし、蹴り&パンチをマスヴィダルが入れていく。それでも中間距離になると右を当てたネイト──初回は失ったが、まだ試合の行方は分からないと思わせるに十分なパンチだった。

2R、右から左を見せて距離を詰めるネイト。マスヴィダルもショートのパンチを見せて離れるが、距離を詰めたネイトのパンチを被弾する。マスヴィダルは右ミドル、続いて右ハイを繰り出す。パンチで前に出るネイトに蹴りを入れ、さらに左を当てたマスヴィダルはエルボーを見せて、右ストレートを打ち込む。続く右ストレートで下がったネイトは、右ミドルを蹴られてガードを取る。

数発のパウンド後にスタンドで待ち受けたマスヴィダルは、左オーバーハンド。ネイトがパンチを伸ばすと組んで間合いを潰す。離れて左を入れ、組みついたマスヴィダルがボディにパンチをまとめる。ネイトはサイドの構えを見せるが、距離をつめたマスヴィダルが右を当ててパンチをまとめる。ボディロックからワキを潜ってバックに回ったマスヴィダルが、前方へのテイクダウン&後方からパンチでネイトを攻め立てる。

巻き込んで上を取ろうとしたネイトだが、上を取ったマスヴィダルは足関節を潰してパウンドを落とし、ビッグラウンド──完全に試合を支配した。

3R、右フック、左ボディで前に出るネイトが、ケージに詰まったマスヴィダルにパンチをまとめる。驚くべきタフさを誇るネイトは、右からボディを蹴られても前に出る。ここでマスヴィダルも下がらず、右を当てミドルキックへ。ネイトもラウンド序盤の勢いは持続できず、前に出ても逆に右を被弾する。それでも打ち返すネイトに、マスヴィダルが右ミドルを当て、右フックをヒットさせる。さらに右オーバーハンド、左ボディフックとマスヴィダルが攻勢を維持。組みの展開になり、ネイトがケージに押し込み大内刈り。倒れないマスヴィダルが体を入れ替える。支えつり込みに失敗し、ボディロックに対し担ぎ系の投げも崩れたネイトは、引き込むように下になりパウンドを纏められた。

4R開始──と思いきや、ドクターチェックが入ったネイトは目の周囲のカットで試合続行不可能と判断される。Bull Shitの大チャントにも、ネイトはサバサバしているようにも映る。BMFのベルトを巻いたマスヴィダルは、ATTのチームメイトに感謝の言葉を伝え「NY、また戻ってくる。心配ない」と話し、ネイトは「カットで試合がストップ? ここからだったのに……。俺は戻ってくる。マザーファッカー、すぐにやってやる」とコメントした。


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