【UFC244】計量終了 ロックとデュランも。サイコーにいかしたヤローは、ネイトかマスヴィダルか?
1日(金・現地時間)、2日(土・同)にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催されるUFC 244「Masvidal vs Diaz」の計量が行われた。
メインは8月に3年振りのファイトでアンソニー・ペティスを破ったネイト・ディアスが、7月にベン・アスクレンを05秒でKOしたホルヘ・マスヴィダルと戦うウェルター級5回戦がマッチされている。
セミではミドル級転向を果たしたダレン・ティルが、絶対に避けたい3連敗は避けないといけないという状況でタイトル・コンテンダーのケルヴィン・ガステラムと対戦し、さらにウェルター級ではスティーブン・トンプソン✖ヴィセンチ・ルケというまるでタイプが違ったストライカー──距離が命のジェントルマンキック✖インファイト──対決という非常に興味深いマッチアップも見られる。
MSG大会ながらタイトル戦が組まれないというUFCの層の厚さと、タイトルがファンに最も訴えるわけではないという側面もうかがえる今大会はプレリミにUFC出場後、3試合連続初回KO勝ちのジョニー・ウォーカー、アーリープレリミで堀江圭功を1試合でリリースに追い込んだハキーム・ダラドゥが出場。ダラドゥはコンテンダーシリーズ出身の名勝負製造機フリオ・アルセと戦う試合など、興味深いカードが並んでいる。その一方でケイリン・チューケイギアンと対戦するジェニファー・マイアが、2試合連続で計量失敗となりキャッチウェイト戦でMSGのケージに上がるという失態を見せている。
メインでネイトの自称するBaddest Mother Fucker(サイコーにいかしたヤツ)という称号を賭けるという意味でBMFというベルトが創られ、ザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンがセレモニアル・フェイスオフに登場し、ネイトとマスヴィダルのステアダウンに立ちあった。
ネイトが「俺は最高のファイター、ニック・ディアスとやってきた。ニック・ディアスとファッキンぶちまけてやる!!」といえば、マスヴィダルは「ニック・ディアズとの試合は皆が見たいと思っていた試合で、そして見ることがなかった試合だ。世界の皆が見ている、凄くモチベーションになる。BMFのベルトは、これまでも人生で見たことないくらいサイコーにいけている」と話すと、計量会場にいた石の拳ロベルト・デュランを指さし、「サイコーの世の中で、最も偉大なファイターが俺の試合を見てくれる。この気持ちは言葉に表すことはできない。NY、最高の試合を見なにみせる」と興奮を隠せない面持ちで語った。
またセミで戦うティルは「ウェルター級時代より、ずっとヘルシーだ。ケルヴィンはミドル級でベストの1人。どの階級にも楽な戦いなんてない。試合を楽しみ、ベストを尽くしたい」とコメント。対してガステラム「また皆に強い相手との試合を見てもらえる。見た感じでも凄く良く仕上がっているしね。皆の為に戦う、見逃さないでくれ」と言い残してステージを下りた。
とにかくFワードを連発したメインで戦う両者に対し、セミに登場する両者が優等生に見えるようなセレモニアル・フェイスオフだった。
■ UFC244計量結果
<ウェルター級/5分5R>
ホルヘ・マスヴィダル: 169.6ポンド(76.92キロ)
ネイト・ディアス: 170.4ポンド(77.29キロ)
<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム: 184ポンド(83.46キロ)
ダレン・ティル: 186ポンド(84.37キロ)
<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン: 170.4ポンド(77.29キロ)
ヴィセンチ・ルケ: 170.2ポンド(77.2キロ)
<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス: 265 ポンド(120.2キロ)
ブラコイ・イワノフ: 257.4ポンド(116.75キロ)
<ライト級/5分3R>
ケビン・リー: 155.6ポンド(70.57キロ)
グレゴール・ギレスピー: 155.4ポンド(70.48キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン: 204.6ポンド(92.8キロ)
ジョニー・ウォーカー: 204.8ポンド(92.89キロ)
<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス: 145.8ポンド(66.13キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145.4ポンド(65.95キロ)
<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 184.6ポンド(83.73キロ)
エドマン・シャバジアン: 185ポンド(83.91キロ)
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー: 244ポンド(110.67キロ)
ジョルジーニョ・ホーゼンストライク: 246.2ポンド(111.67キロ)
<127.2ポンド契約/5分3R>
ケイリン・チューケイギアン: 125.4ポンド(56.88キロ)
ジェニファー・マイア: 127.2ポンド(57.69キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ライモン・グッド: 169.6ポンド(76.92キロ)
チャンス・レンカウンタ: 170.8ポンド(77.47キロ)
<フェザー級/5分3R>
フリオ・アルセ: 145.4ポンド(65.95キロ)
ハキーム・ダラドゥ: 145.8ポンド(66.13キロ)