【DEEP92】DEEPウェルター級チャンプ住村竜市朗「これほど真剣に格闘技に取り組んだことはなかった」

2019.10.22

【写真】これからの5年、いや4年半へ向けた一歩を踏み出す住村(C)MMAPLANET

本日 22日（火）に東京都文京区の後楽園ホールでDEEP92が行われ、ウェルター級チャンピオン住村竜市朗がノンタイトル戦で渡辺良知と戦う。

昨年8月のRIZINでの敗北後から1年2カ月、住村は東京に拠点を移しリスタートの一戦に臨む。なぜ、東京に出てきたのか。そして何を掴んだのかを計量後の住村に尋ねた。

──昨年8月以来の実戦、そしてDEEP参戦は1年半ぶりとなります。この間、今年の6月から東京に拠点を移し練習するようになりました。

「ハイ、RIZINでストラッサー起一選手に負けた時には、もう東京でやろうと思っていました。手術して、リハビリを終えたら東京へ行こうって」

──前十字靭帯を切り、手術とリハビリにかなり時間を要したと聞いています。それはストラッサー選手との試合で負った傷なのでしょうか。

「その前のDEEPで佐藤（洋一郎）選手と戦った時ですね。もともと緩かったのですが、あの試合で切れてしまって」

──その状態でRIZINに出場したのですね。

「応援してくれる方もいますし、ケガがあってもRIZINには出ようと思いました。で、結局は負けてしまったのですが、『このままじゃダメや』って思い、こっちに来ようと決めたんです。手術から8カ月ぐらいリハビリが続いて、地元でMMAの練習を2カ月ほどして6月に東京に引っ越してきたのですが、それも応援してくださる方のサポートのおかげです」

──東京で何をする必要があると考えたのでしょうか。

「まずスカイライブRの土井（進）先生にフィジカルを見てもらうこと、それと青木選手や北岡選手に組み技を教えてもらおうと思っていました。打撃に関しては、こっちに来てからもボクシングジムに行っていますが、体と組みですね。そこを突き詰めないと、上に行けないと思って東京に来ました」

──組みはもう北岡、青木の両名の指導を受けると決め打ちで来られたのですね。

「ハイ。淡路を出る前に北岡さんに連絡を取り、パンクラスイズムに行かせていただいて、そこで青木さんを紹介していただきました」

──現状、組みやMMAの練習はどこで行っているのですか。

「イズム、ロータス世田谷、TTMに行かせてもらっています」

──淡路に拠点に置いている時は練習できなかった強度の組みの練習、手応えの方は?

「アハハハ、相手が強く過ぎて……。手応えがあるのかも、分からないですけど、それでも色々と試しながらやっています。体格差はありますが、柔術の黒帯の選手とスパーリングもできていますし、そこは成長したのかと思います。IGLOOで青木選手と打ち込みの練習をさせていただいているのですが、それも大きいです。

打ち込みはこれまでしたことがなくて、自分がどう動いて良いのか把握できていなかったです。それが打ち込みをさせてもらってから、スパーリングでも違いは感じられるようになりました。青木さんには青木さんの技があって、自分には自分に合った技があります。そこで自分がデキることをしっかりと吸収して、スパーリングで試すと通じることも出てきて、それが嬉しいです。

スパーリングを多くしたから強くなれる年齢でもないと思っていますし、打ち込み練習の大切さを痛感しています」

──TTMで今はUFCと契約中でフロリダに移った佐藤天選手と手合わせをしたことは?

「あります。佐藤選手は組みも強いのですが、打撃に関しては──そうですね、初めて自分より強い選手がいるって感じました。これまでMMAの選手で、打撃に関してはそう思う選手はいなかったのですが、佐藤選手は強いです」

──そこも含め、東京に出てきた真価が問われる試合が明日に迫ってきたわけですね。

「ハイ、これほどまで真剣に格闘技に取り組んだことはなかったですから、5カ月間で吸収したことを出したいです。僕は38歳で引退すると決めているので、そこまで悔いなくやりたいと思っています」

──今回はノンタイル戦です。