【ONE100】修斗✖パンクラス前哨戦=北森代紀✖坂本靖─03─「この先を見ていますから」(坂本)
【写真】既にONE参戦を果たしている佐藤が、過去最強といっても過言でないハファエル・シウバと王者対決を行う(C)MMAPLANET
13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。同大会の夜の部では修斗✖パンクラスの王者対決、4試合が組まれている。4階級の王者が5分✖3R戦でONEという中立の舞台で相対する。
ここではパンクラスから坂本靖部長、修斗からはサステイン及び日本修斗協会の北森代紀広報に前哨戦──ではなく、互いの想い入れをぶつけてもらった。
坂本靖✖北森代紀対談、第3ラウンドはバンタム級王者対決=キング・オブ・パンクラシスト=ハファエル・シウバ✖修斗世界バンタム級チャンピオン佐藤将光戦──両氏のMMAビジネスの光と影という部分が見え隠れする応援合戦となった。
<坂本靖✖北森代紀対談、第2ラウンドはコチラから>
──複雑な想いが交錯するライト級王者対決から、続いてバンタム級王者対決です。
坂本 うん、この試合はパンクラシスト対決ですよね。
北森 そうなりますよね、坂本さんからすれば(笑)。
坂本 ただ佐藤選手はポカをする子だったのに、修斗さんで戦うようになってから変わりましたよね。良い意味で積極的なMMAを戦い通せるようになりました。圧されても、盛り返すことができる。
彼が苦労をしていた時期も知っているつもりです。佐藤選手も(藤井)伸樹君も、やっぱりパンクラスから修斗で戦うようになった選手は『頑張れ、負けるな!!』と応援してしまいますし。
アライアンス勢は鈴木慎吾選手から、伸樹君と修斗で戦うようになって最初は躓いて。でも、根性で頑張ってくれて。嬉しい限りですよ。
北森 ウチのバンタム級で欠かせない選手になっちゃいましたね(笑)。
──今、修斗バンタム級は国内の単一プロモーションの階級として、最も層が厚くマッチメイクにも幅がある面白い階級だと思います。そこでチャンピオンに目をやると……。
坂本 ハファエル・シウバは強い、ですっ!! 修斗さん、DEEPさんにもバンタム級王者はいますが、彼はビクター・ヘンリーに勝っていて。国内で唯一の敗北が、前パンクラス王者の石渡伸太郎選手と戦った試合だけですからね。
北森 ちょっと規格外という見方も……正直、できますよね。
──本当の意味で規格外のところもあります。
坂本 ……。水抜きが凄いので、ONEの計量システムに合致できるのか。
──パンクラスで戦う時は何キロぐらいでやってくるのですか。
坂本 ウチの水抜き有りの61キロに対して、だいたい8キロ・オーバーぐらいで来ますね。だから、ハイドレーションとかちゃんと理解しているのか。そこに不安はあります。
──日本に来てから8キロも落とすのですかっ!! ただ、ONE計量になると8キロ落とすところを5キロぐらい落とす。つまりONEのリミットに対して、1キロ余分に落とし、計量の直前に1リットルの水を一気飲みして、ハイドレーション検査に挑む。それで大丈夫になるのか……。
北森 色々と皆が策を練るものなのですね。そこが初体験だと、どうなるのか。まぁ、佐藤選手はほぼナチュラルなので問題ないと思います。そう考えても、この試合はやはりハファエル・シウバのスタミナという部分が大きく影響しそうですね。
坂本 ただし、パスさえしてしまえば……。スタミナに難はあるのでしょうが、過去に5Rを戦い切っていますし、切れそうで最後のところは残しているんですよね。そうでないと、これだけ結果は残せないですから。それに今回は3R制だし、ホントに計量さえ問題なければ、初回に割ける力も多くなることで、もう1Rで勝ちきる力を持っているのではないかと思います。
北森 ただ、佐藤選手もピンチを切り抜ける力を持っていますからね。1Rがダメでも、2Rと3Rに盛り返して勝つことも少なくないです。
坂本 相手が根負けして──みたいな試合ですよね。負けた試合でも、必ず1度や2度は勝機を創りますしね。
北森 最初にドカンとくることは分かっているでしょうし、両者にとってタフファイト。もう3R、戦い抜いてボロボロになる試合になると思いますよ。
坂本 世界のSS、佐藤将光に成長した姿を見ることは私としても本当に嬉しいんです。彼のことはアマチュアから佐藤選手を見てきたし……。
──坂本さん、佐藤選手への想いが王者対決でシウバを推す姿勢を上回ってしまっているじゃないですか。
坂本 いえいえ、それはないです。私はこの先を見ていますから。ハファエル・シウバがビビアーノ・フェルナンデスか、ケビン・ベリンゴンに挑戦する日を。できればビビアーノ✖ハファエルが見たいですね。
なんといってもハファエルはブラジル人。500万円が掛かっていたら、これまで以上の力が出るでしょう。
北森 まさに現金ということで(笑)。
坂本 いや、上手いなぁ。ずっと(笑)。
北森 坂本さんもブラジル人には招聘係として、苦労しているということが分かりましたよ。
坂本 大変ですよ……。(※声が小さくなっていき)もう防衛するたびに……ホント、大変で……。ブツブツ、ブツブツ。
──とにかくこの試合に向けて、坂本さんが色々な想いで複雑だということが理解できました(苦笑)。
坂本 結論として、個人的にビビアーノとハファエルが見たいです!!
<この項、続く>
■ONE100 第1部対戦カード
<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)
<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)
<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)
■ONE100 第2部対戦カード
<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)
<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)
<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)