【ONE100】「この半年間は何だったんだと……」。ホノリオ・バナリオ戦へ、青木真也─02─
【写真】日々の一生懸命の積み重ねが、試合に勝利するという仕事に通じているのが青木だ(C)MMAPLANET
13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。4月の日本大会でメインを張った青木真也はPart.02のセミでホノリオ・バナリオと戦う。そんな青木をAbema TV公式YouTubeチャンネルのドキュメンタリー番組「THE WONDER」が密着した。
ここではホノリオ・バナリオ戦、さらにNEW ERAからCenturyまで日本のONEについて青木に語ってもらった。
<青木真也インタビューPart.01はコチラから>
──青木選手の試合順がセミに変更されたとはいえ、3月のようにメインで世界王座挑戦、しかもリベンジ戦という風に役割がハッキリとしているわけでない。なかなか、難しい状況です。
「そういう意味で、僕がメインでないことは当然分かっていますけど、日本という市場を考えて成立させるために、それなりのプロモーション活動をしないといけないことも分かっているので。でも、そこがちょっと難しいところではあります。ちゃんと着地させて仕事をするしかなかった。ずっと格闘技をやってきて、3月が終わって……僕が5月にクリスチャンに勝って上がっていれば良かったのでしょうが──とにかく3月が終わった時に、また10月があるのかと……。
その時は10月に向けて、ちょっと考えてくれないかって思ったんです。日本の法人もできて、上手くやっていってくれるだろうと。それが実際は……ここにきて割としんどくて。この半年間は何だったんだと思うところはあります、僕自身」
──3月大会は伝えやすかったです。ONE初の日本大会、そして青木真也がメイン。でも、初物は一生に1度で。アジアで普段行われている大会とリンクした大会で日本の市場を開拓しないといけない。それが3月大会から、ここまでの日々で大切なことだと私などは思っていたのですが、今回は伝える側として焦点を合わせるのが簡単ではない大会です。
「焦点がぼやけているから、苦しいと思います。だからこそ、色々なところを跨いで協力してやっていくしかない。本当に苦しいところですね。
もちろん、勝負事だから勝つことは大切ですよ。俺だってそう。俺にも、日本大会に出してくれてありがとうっていう気持ちも当然あります。でも、出られて嬉しいとか、それで良かったねと思えるキャリアでもポジションでもないので」
──それは勝つだけでなく、イベントを支えるのが自分の役割だと考えているということでしょうか。
「いや、その前にイベントが成立しないと。そうでないと、いつ無くなってもおかしくないと僕は思っているから。そんな高尚なモノでなくて、いつ無くなってもおかしくないという気持ちでいるので。自分の経験のなかで、DREAMを一生懸命やってもダメで。もう1回、ONEにチャンスをもらってやっているなかで……格闘技をやって、試合で飯が食えて嬉しいとか、そういうモノではないです」
──イベントの成功と、自分の勝利。どちらに比重が置かれるのでしょうか。
「自分がしっかりというか、自分の仕事をするうえで勝つことと、仕事をやることは同義語です。ただし、僕が勝とうが、負けようがモノゴトは進んでいきます。だからこそ、僕のなかで勝利することと、イベントを形にすることは同義語なんです。なんとかしないといけないことなんですよ」
──そういうなかで今回の対戦相手ホノリオ・バナリオも、イベントの注目度を上げるうえで大切な「危ない。青木、危険」という風になる相手でないことも事実です。周囲の見方も負けたらダメだという相手かと思います。
「勝つのもそうだし、必死にやりたいです。相手どうこうで練習の比重を変えることは全くない。どの相手でも必死にやってきましたしね」
──今の青木選手は、誰と戦おうが剣が峰……第一線に留まるために絶対に負けられない相手です。
「僕はそれだけ必死ですから。お茶を濁すつもりもないし、試合がない時期とかより、必死にやれるというのは充実している。そういう意味ではこの試合が戦えることを感謝しています」
<この項、続く>
■ONE100 第1部対戦カード
<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)
<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)
<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)
■ONE100 第2部対戦カード
<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)
<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)
<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)