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【ONE100】フライ級ワールドGP決勝へ、デメトリウス・ジョンソン「UFC時代と僕が違うのは当然だ」

DJ【写真】8カ月で3試合、過去にないハイペースで試合をこなすDJは、5分✖3Rにも慣れてきた頃に違いない(C)KEISUKE/MMAPLANET

10月13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。記念すべき100回大会は朝・晩の2大会制となり、Part.01は米国でTNTよりライブ中継される。そんなONEオールスター戦に出場する──注目の外国人選手たちの声を拾ってきた。第1回はフライ級ワールドGP決勝でダニー・キンガドと対戦するデメトリウス・ジョンソンの登場となる。

歴代最高のUFC世界王者はONEでの2試合で、守勢に回るシーンが見られた。UFC絶対王者に時代と比較して、DJに何が起こっているのかを尋ねた。


──DJ、フライ級ワールドGP決勝が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「心身ともに最高だよ。今もムエタイ・クラスでテクニックを確認していたところなんだ。ホント、東京で試合をすることが待ちきれないよ」

──ところで10月の試合は、ここ8カ月で3戦目とUFC時代とは違って試合間隔が短いです。このインターバルに対応するために、トレーニング面で変化はありますか。

「UFCで戦っていた時は、ほぼ僕はチャンピオンとして時間を過ごしていた。そのために試合自体がビルドアップする期間を要していたんだ。でも、今の僕はチャンピオンになるために戦っているコンテンダーだ。だから、この短期間でも自分の評価を高める必要がある。そうだね……次の試合が終わればタイトルに挑戦できることを願っているよ。

そこでチャンピオンになれば、できるだけ多くの試合をしたいと考えている。同じフライ級でも125ポンドで戦っていたときと比較して、今の135ポンドというのは本当に体への悪影響がない。だからもっと試合数を増やすことができると思っている」

──さきほど今はタイトル挑戦権を獲得する立場にあると言われていましたが、13試合連続で5分✖5Rを戦ってきたDJにとって5分✖3R戦の戦いで戸惑うことはなかったですか。

「確かに僕は6年間、25分を想定して戦ってきた。だから最大15分の試合は、少し変化が必要だ。集中力を保って矢継ぎ早に仕掛けることを心がけているよ。そして、次の東京での試合で5分✖3Rも3戦目になる。どれだけ僕がアジャストできているか皆に見てもらうよ」

──3試合連続で太平洋を越えて試合をすることは、何かDJに影響を与えていないですか。8月のマニラの試合ではシンガポールで調整して現地入りをしていました。

「東京での試合なのにシンガポールにいくと、旅が余計に長くなるから考えていない。時差もあるし。ただ、今回はファンフェスもあるし10日前に東京に入る。シンガポールに行く必要がないんだ」

──なるほど。ところで前回の試合で和田竜光選手にバックグラブを許しました。もちろん、和田選手の頑張りが生んだシーンですが一部のファンや関係者、ファイターからDJはUFC時代とは別人だという声も挙っています。

「タツミツ・ワダは偉大なファイターだよ。そして、あの試合は僕にとって初めてリングでの試合だった。その点をつき、また彼の体格を上手く生かしたポジションの取り方だった。上手く、罠に嵌められたという感じだよ。

そういうことがあるのもファイトだ。それだけ強い相手と戦っている。そして2Rから僕はアジャストして戦えた。彼がバックを狙っていることが分かっただけでも違うからね。僕がUFC時代とは違うという意見に関しては、本当に色々と言われているよ(笑)。

きっと、そうなんだろう。僕はU成長を止めるつもりはない。もっと強くなりたいと思っている。そして今は僕のキャリアのなかで、12時間も飛行機に乗って大会開催地へ向かい、時差、気候の違うところで戦うという初めての経験をしているんだ。

何よりONEで戦う時は、師匠であるマット・ヒュームが大会運営に関わっているからコーナーに就くことができない。北米で戦っている時はマットがセコンドで、飛行機の移動は長くても3時間程度だった。

さらにONEでは135ポンドで新しいルールのなかで戦っているんだ。色々な違いがあるんだから、僕がUFC時代と違うのは当然だ。でもね、それもUFCの時よりも良いデメトリウス・ジョンソンになるための過程だからね。これこそがマーシャルアーチストして、僕の新しいチャレンジなんだ」

──ではダニー・キンガドの印象を教えてください。

「立ち技が強くて、レスリングにも長じているね」

──チーム・ラカイの面々はONEのルール、裁定基準で勝つ方法論を確立しているのも強みかと思われます。

「う~ん、まぁそこも含めて自分がどのように戦うのかだよ。そして僕は判定勝ちを狙っているわけじゃないし、常にフィニッシュしようと思って戦っているから」

──この試合はGPファイナルで、アドリアーノ・モライシュという世界フライ級王者が控えています。

「もちろん、僕のゴールはONE世界フライ級王者になることだよ。キンガドに勝ってGPウィナーになり、次はモライシュに挑戦したい。そして……モライシュは大きいね(笑)。まぁ、まずはGPの決勝だよ」

──今大会はTNTを通して、米国のケーブルTVでライブ中継されます。

「米国のファンはONEを気に入ると思うよ。MMAだけでなく、ONEは全てのマーシャルアーツに通じているからね。それにムエタイを小さなMMAグローブで戦う試合は、米国のファンにも受けるだろう」

──ところでUFCでフライ級が継続されることに関して、どのように思われていますか。

「良いことだよ。UFCがフライ級の試合をずっと組むことを望んでいる。しっかりと運営してほしいよね」

──DJ、ありがとうございました。ファンも10月のファンフェスで再会できることを心待ちにしています。

「そうだね、ファンフェスで皆にあって──10月13日に僕がGP決勝でダニー・キンガドに勝つところを見に来てほしい。アリガトゴザイマス」

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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