【DEEP92】大原樹里がライト級チャンプ武田光司に挑戦。小見川道大✖毛利昭彦のベテラン一騎打ちも
【写真】昨年8月に対戦している武田と大原がタイトルを賭けて再戦することになった(C)MMAPLANET
11日(火)、DEEP事務局より10月22日(火・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP92の追加カードが発表されている。
既に重い階級から書き記すとライトヘビー級=水野竜也✖ 酒井リョウ、フェザー級で芦田崇宏✖長倉立尚、バンタム級では石司晃一✖米山千隼という3回戦マッチと、2回戦ではバンタム級でCORO✖清水俊一、フライ級でランボー宏輔✖島袋チカラが決定している同大会にタイトルマッチを含む3試合が加わった。
DEEPライト級王者の武田光司は昨年10月に北岡悟からDEEPライト級王座を奪取するも、今年の4月にRIZINに出場しダミアン・ブラウンに敗れ仕切り直しの古巣出場&初防衛戦となった。挑戦者の大原樹里はキャリア24勝16敗3分、最近では後楽園ホール大会にレギュラー出場といっても過言でないだけの連続出場をしてきた。
2017年8月からの2年間でGrachan X Braveも含め、11試合を経験した大原──昨年8月には武田とも2回戦で戦いテイクダウン&コントロールに敗れている。連戦でのレコードも決して綺麗でない大原だが、長倉立尚をエルボーで破る殊勲の星を挙げると、濱村健をグラウンドやヒザで圧倒、宮崎直人戦はマスト判定含みのスプリットで落としたものの8日のニューポート大会で岡村幸範を62秒右ストレートで破り、今回の挑戦権を掴んだ。
結果を伴い強さを見せる選手がいれば、躓きながら実力をつける選手もいる。大原は絶対的に後者。勝ち負けを続けながら、打撃だけでなく組み技でも長身&リーチを使いこなせ、MMAとして融合が進んできた。武田は1年年振りのケージでの試合、昨年8月の両者の戦いとは違う──ライト級選手権試合になるだろう。
また今大会では6月に3年振りのMMA復帰戦で大原の実兄オーロラ☆ユーキを破った小見川道大と毛利昭彦との対戦も決まった。
43歳の小見川は今月23日(月・祝)に新潟市の新潟ロッツで開催される「プロ柔術越後荒波01」で鷲尾俊と73.5キロ契約のグラップリングマッチに出場するなど、精力的に活動をしている。一方、山口・毛利道場代表で44歳の毛利にとって小見川戦は昨年7月のプロ修斗・闘裸男の武田飛翔戦以来、1年3カ月振りのファイトとなる。2日(月)には毛利は自らの道場で青木真也セミナーを主宰し、自らが率先してケージレスリング等での攻防で技術習得に務めていた。
柔道エリートからMMAへ進んできた小見川、地方から国内メジャーを経験した毛利のクロッシングロード。MMAだけでなく生き方に侘・寂を持ち、矜持が感じられるベテラン対決だ。