【ACA97】TDで試合をリードしたシャマタヴァが判定負けに怒りの一撃。カレフォフは12連勝
<フライ級/5分3R>
アザマット・カレフォフ(ロシア)
Def. Split
ゴーガ・シャマタヴァ(ロシア)
序盤の間合いの探り合いからの組み合いを経て、シャマタヴァの後ろ回し蹴りに組みついたカレフォフがテイクダウンからバックコントロールへ。立ち上がったシャマタヴァが胸を合わせてくると、カレフォフが右フック、ヒザを放つ。離れて左ジャブを伸ばすシャマタヴァは、続く接近戦でスピニングバックフィストを当ててパンチをラッシュする。ケージを背負って殴られる状態から脱したカレフォフは後ろ回し蹴りを空振りし、シングルレッグで抱えられて後方にスラムで叩きつけられる。
ここでバックを取ることに成功したカレフォフがバックから、ボディロックでテイクダウン。シャマタヴァが立ち上がって胸を合わせてきても、大内刈りで再び上を取る。ガードの中から勢いのあるパウンドをカレフォフが見舞ったところで初回が終わった。
2R、ワンツーで前に出るカレフォフが、シャマタヴァの右オーバーハンドをかわして逆に右をヒットさせる。シャマタヴァは左ジャブをしっかりと当て、右ストレートへ。ややレンジの外の打撃戦からカレフォフが踏み込んで前に出ていく。回ったシャマタヴァがスイッチし、右ジャブを伸ばす。右からの蹴りに続き、テイクダウを仕掛けたカレフォフだが、切ったシャマタヴァが右フックを打ちこむ。
ケージ中央に試合が戻るとカレフォフが右ローを2つ入れる。主導権争い、間合をはかる打撃戦の勢いがKOパンチで繰り広げられるという展開のなか、シャマタヴァがダブルレッグでテイクダウンに成功する。腕十字を防がれたカレフォフは、果敢にペンデュラムスイープ、続いてキムラを仕掛けたようとしラウンド終了を迎えた。
最終回、両者がジャブを伸ばし合い、前に出たカレフォフが右を振るう。サウスポーに構えたシャマタヴァの左ロングにダブルレッグを合わせたカレフォフだがテイクダウンは撮れず、逆にシングルレッグの仕掛けに対し体を抱えてしまい倒される。2Rの終了時と同じようにキムラを狙うカレフォフ、肩を潰して防いだシャマタヴァが足を一本抜き、スクランブルでバックへ。カレフォフは胸を合わせてダーティーボクシング。離れたシャマタヴァに左を当てる。シングルを切られた際に右をカレフォフが当てると、直後にシャマタヴァが左をヒット。
前に出てパンチを振るうカレフォフと、回りながらカウンター、さらにシングルレッグのシャマタヴァがまたも上を取る。スイープを決めかけたカレフォフは、シャマタヴァに踏み止まれるとキムラ、腕十字を仕掛ける。関節技を封じたシャマタヴァのパウンドに対し、カレフォフも下からのパンチ、そしてスイープ狙いでタイムアップに。
15分間のノンストップMMAはスプリットに割れ……なんとカレフォフが勝利し12連勝を達成。シャマタヴァは怒りを露にして、コーナーポストにパンチを打ち込んだ。